この記事では海外FX業者『AXIORY』の法人口座を作成する方法や、法人口座を設立するメリットデメリットについて初心者でもわかりやすいように丁寧に解説していきます。
AXIORYでは個人口座以外にも法人名義で口座開設をすることができますが、法人口座で海外FXを利用するメリットを理解している人は思っているよりも非常に少ないのです。
実は法人口座にすることによって個人口座よりも大幅に節税することが可能となります。なんとなく法人口座の方が節税できてお得だということは知っているという人でも、法人口座にすることのデメリットを理解していない人が多いのではないでしょうか。
AIXORYの法人口座を開設する前に、法人口座の強みや弱み、そしてかかる税金や取引条件など詳細をしっかり理解した上で個人名義で口座開設をするのか、それとも法人名義で口座開設をするのかを考えるようにしましょう。
この記事でわかること
・法人口座開設に必要な書類
・法人口座開設の流れ【チュートリアル】
・その他よくある質問
Axioryの法人口座の特徴
AXIORYの法人口座の取引条件は個人口座と変わりません。法人口座だからといって最低入金額が高くなったりレバレッジが引き下げられたりすることはありません。
AXIORYの法人口座は個人口座と同様に、最大400倍のレバレッジと最低入金額1万円から利用することができます。また口座を維持するために取引量が規定されていたりすることもないので無駄に継続コストがかかることもありません。
AXIORYの個人口座の取引条件に関する詳しい情報は以下の記事に記載してあります。法人口座と個人口座は取引条件は一切変わらないのでAXIORYをまだ利用したことがないという人はご覧ください。
AXIORYの法人口座は法人代表者以外でもファンド運用者の登録が可能
法人口座を作成するとその法人名義のクレジットカードや銀行にしか入出金することができません。これではロスカットされてしまいそうな際や資金を倍増させて勝負を仕掛けたいという場合でも代表者が法人名義の口座から入出金しなければならないのでタイムロスが発生することになります。
しかしAXIORYでは法人口座開設の際に、ファンド運用者を同時に登録することができます。法人代表者がFX取引のノウハウを持っていない場合やトレードする時間がないという場合には、ファンド運用者を登録することによってそのファンド運用者が柔軟に資金移動や取引を自由に行うことができるようになります。
つまりAXIORYでは出資者と運用者を別々にすることによってプロのトレーダーが知り合いにいるのであれば運用を任せるということも可能になのです。
関連記事:AXIORYの出金ルールや手数料は?事前に知っておきたい注意点をわかりやすく解説
AXIORYの専門コンシェルジュ窓口が提供される
AXIORYで法人口座を作成すると自社専用のコンシェルジュをつけることができます。コンシェルジュというのはいわば自社の専属サポート担当者のようなものですが、海外FXで本格的に取引するのであればLPやカバー先、そしてインターバンクなどの裏側の情報や事情を網羅しておく必要があります。
AXIORYのコンシェルジュがつくことによって内部の情報を理解することができますし、何かトラブルがあった場合でも柔軟に対応してもらうことが可能です。
また専用コンシェルジュをつけると、取引量や取引期間に応じて特別なレートでのスプレッドを提供してもらうことができます。具体的な取引量と取引期間は明確に定められているわけではありませんが、ただでさえ低スプレッドのAXIORYでさらにスプレッドが安くなるのですからある程度の取引量と取引期間の実績を作ったら交渉してみるのもアリでしょう。
AXIORYの法人口座開設に必要な書類
AXIORYの法人口座開設に必要となる書類は以下の通りです。
1:取締役(代表者)の書類
2:法人確認書類一式
3:株主名簿
4:法人住所確認書類
5:取締役決定書(取締役が2名以上の場合のみ)
関連記事:AXIORYの口座を解約・退会する前の3つの注意点とは
取締役(代表者)の書類
取締役(代表者)の書類というのは以下の2つの書類になります。
・本人確認書類
例)パスポート、マイナンバーカード、自動車運転免許証、在留カード
・現住所確認書類
例)公共料金の明細書・請求書、銀行・カード利用明細書、各種健康保険証、印鑑証明書、税関係書類等)
※ 取締役が2名以上の場合、全取締役の本人確認書類と現住所確認書類を提出する必要があるので取締役が2人以上の場合は今のうちに上記の2種類の書類を集めておくようにしましょう。
法人確認書類一式
法人確認書類というのは法人の正式名称、現住所(登記住所)が記載された、公的機関が6ヶ月以内に発行した書類です。
【日本法人の場合】
・履歴事項全部証明書(登記簿謄本)のコピー、または
・設立定款のコピー(承認済みのもの)
【海外法人の場合】
・Certificate of Incorporation (設立許可書証)
・Current Company Statement or Company Extract (登記簿謄本・抄本)
上記のどちらかの書類が必要です。
※全役員・全株主様が不明の場合、追加の書類を求められることになりますがその都度AXIORYから求められたものを提出するようにしましょう。
株主名簿1点(2人以上の取締役がいる場合)
株式会社や有限会社で株式を発行している場合は株主名簿が必要となります。
後ほど法人口座開設時に取締役の名前を入力する項目がありますが、取締役員の人以外にその法人の株保有率10%以上の株主がいる場合は、各株主の本人確認書類と現住所確認書類を提出する必要があるので用意しておきましょう。
※ 6ヶ月以内に発行した書類で、日付と法人の印鑑がある必要がある
※ 株主が1名の場合でも提出する必要がある。
法人住所確認書類 1点
・公共料金の明細書
・公共料金の請求書
・銀行利用明細書(バンクリファレンスレターでも代用可能)
・印鑑登録証明書(日本法人のみ)
上記は6ヶ月以内に発行されている必要があるため発行から6ヶ月以上が経過している場合はAXIORYに提出しても承認されることはありません。
これは取締役宛の現住所確認書類とは別で、第三者が6ヶ月以内に発行した法人宛での現住所が記載された書類を提出する必要があります。
取締役決定書(会社の取締役が2名以上の場合)
取締役決定書は取締役全員(場合によってはファンド運用者も)の署名や日付の記載を行い、PDFデータにしてファイルを提出する必要があります。
取締役決定書は以下からダウンロードすることができます。
→https://www.axiory.com/getattachment/Trading-Conditions/our-approach/Corporate-Clients/Form_Resolutions_of_Meetings-1.pdf?lang=ja-JP
あくまでも上記の書類は取締役が2名以上の場合です、自分一人しか取締役がいない状態で自分に判断権限がある場合は上記の書類をAXIORYに提出する必要はありません。
関連記事:Axioryの個人口座開設方法を画像でわかりやすく解説
AXIORYの法人口座開設の流れ
AXIORYの法人口座は公式HPから行います。ではまずAXIORYの公式HPへ移りましょう。
画面左下にある緑色のボタン、『取引口座の開設』をクリックします。
次に『法人口座』を選択します。
【確認書類】
・規約と条件(AXIORYを利用するにあたっての条件が英語で記載されています)
→https://www.axiory.com/assets/doc/Axiory_Global_Ltd_Terms-Conditions_v3-0.pdf
・リスク開示(FXにはリスクが伴いますと英語で記載されています)
→https://www.axiory.com/assets/doc/Full_Risk_Warning.pdf
・アンチマネーロンダリングポリシー(入出金などのマネーロンダリングや脱税防止について記載されています)
→https://axiory.com/anti-money-laundering-policy/
・お取引の実行リスク(スリッページやスプレッドが広くなる可能性について示唆しています)
→https://www.axiory.com/assets/doc/Trading_Execution_Risks.pdf
・プライバシーポリシー(個人情報の取り扱いやセキュリティに関して英語で記載されています)
→https://www.axiory.com/assets/doc/Privacy_Policy.pdf
5つの確認書類に目を通したら『私は上記契約条件を読み〜〜します。』と緑色で記載されている部分にチェックマークを入力し、『次に進む』をクリックしましょう。
【会社情報】
・会社名 :会社の名前を入力(あとで提出する会社の証明書類と名前が一致している必要がある)
・会社名 :会社名が漢字の場合は入力する
・トレード名:任意のため入力は不要です
・法人種別 :法人の種類を入力する(株式会社/合同会社/合名会社/合資会社など)
続いて各項目を入力していきます。
・事業内容 :法人の事業内容について記入します
・所在国 :AXIORYに提出する予定の法人証明書に記載されている会社の所在国を入力する
・設立年月日 :法人証明書に記載されている設立年を『年>月>日』の順番に入力する
・法人登録番号:法人登録番号を入力(後から提出する書類にも同じ番号が記載されている必要がある)
・ウェブサイト:任意のため記載しなくて問題ない
・年間売上高 :日本円にして年間のどのくらいの売り上げがあるのかを入力する
・純資産総額 :法人が持つ純資産の総額を大体の金額で入力する
【連絡先情報】
・名 :名前をローマ字で入力する
・姓 :苗字をローマ字で入力する
・お名前 :漢字でフルネームを入力する
・役職名 :自分の役職を入力する
・電話番号 :役員の中の代表者の電話番号を入力する
・ファックス番号:任意のため不要です
・メールアドレス:AXIORYからの連絡を受け取るメールアドレスを入力する
※登記簿謄本に掲載されている役員の連絡先情報を入力しますが、代表取締役の社長の名義を登録した方がスムーズに進みますのでオススメです。
【本店所在地】
・郵便番号:法人住所の郵便番号をハイフンありで入力する
・国名 :法人の本店所在地を英語で入力する
・都道府県:法人の本店のある都道府県を英語で入力する
・市区町村:市区町村を英語で入力する
・番地等 :市区町村以下の住所からビルの一室などにオフィスがある場合は部屋名まで英語で入力する
※住所を英語(ローマ字)で入力することになりますが、日本語から英語への住所変換ツール(JuDress)があるのでご利用ください。→JuDressのサイトはこちら
上記の会社の住所情報は後ほど提出する法人住所証明書の書類に記載されている住所と一致している必要があります。
引越しや事務所移転などの予定がある場合は記入している情報と後から提出する住所証明書の住所が一致するかどうかを確認するようにしましょう。
【取締役様情報ご登録】
・取締役の人数:履歴事項全部証明書に記載されている取締役の人数を選択する
※この時選択した人数の全ての個人情報を入力する必要があります。例えば取締役の人数を3名にした場合、3名分の個人情報を入力する必要があります。
【個人情報】
・名 :名前をローマ字で入力する
・姓 :苗字をローマ字で入力する
・お名前(漢字):フルネームを漢字で入力する
・性別 :『男性/女性』から選択する
・生年月日 :生年月日を『年>月>日』の順番に入力する
・国籍 :JAPAN(日本,Nippon)を選択する
【住所】
・郵便番号:役員の郵便番号をハイフンありで入力する
・国名 :役員の現在住んでいる国名を英語で入力する
・都道府県:役員が現在住んでいる都道府県を英語で入力する
・市区町村:市区町村を英語で入力する
・番地等 :市区町村以下の住所やマンションの情報を英語で入力する
この時入力する住所は後ほど提出する役員個人の『住所証明書』と同一である必要があります。
※住所を英語(ローマ字)で入力することになりますが、日本語から英語への住所変換ツール(JuDress)があるのでご利用ください。→JuDressのサイトはこちら
【連絡先情報】
・電話番号 :役員個人の電話番号をハイフンなしで入力する
・公的ポジション:ほとんどの人が『いいえ』ですが当てはまる人は『はい』にチェックを入れる
【取引計画】
→法人口座を開設した後にどの商品ペアでトレードする予定かを選択する
・投資金額 :今開設している法人口座の入金予定額を米ドル計算で入力する(※)
・投資の資金源 :AIXORYに入金するお金の資金源について記入する
・予想売り上げ :AXIORYの法人口座でトレードによって年間どのくらいの利益が出るかを入力(米ドル建て)
・およその年間収入:大体の年間での収入を入力する
・おおよその資産額:法人のおおよその資産額について入力する
・投資期間 :AXIORYの法人口座でどのくらい取引をする予定かを選択する
『投資期間』や『投資の資金源』などは聞かれますが、必ずしもその期間の間はトレードしなければならないというルールはありません。また、投資の資金源を証明するように要求されることはないので安心してください。
※米ドル建てで入力するため、日本円で1億円の場合は『$1,000,000』になります。間違えて日本円換算で入力しないように気をつけましょう。
・金融部門経験:金融事業の経験の有無を入力
・年数 :金融事業での年数を入力する
・投資の目的 :AXIORYで投資をする理由について入力する
・リスク容認 :トレードでどれくらいのリスクを容認しているかどうかを選択する
・投資経験知識 :これまで投資をしてきた経験年数を選択する
・バランスシートの合計:貸借対照表の状況を入力する(20 Million USD=約2200万円)
・純売上高 :純売上高が40Million USD(=約4400万)以上かそれ未満かを選択する
・投資予定金額 :投資する金額が2Million USD(=約220万)以上かそれ未満かを選択する
・昨年の平均取引数 :月間の取引回数について選択する
・昨年の平均取引金額 :取引量を選択する
・金融ポートフォリオ :株式や債券など他に法人名義で金融資産を持っている場合は『はい』を選択する
・金融ポートフォリオ総額:現金や株式、債券などの金融資産の合計金額を選択する
上記の情報を入力したら『次に進む』をクリックします。
【コンプライアンス】
・米国への納税義務:米国への納税義務がない人がほとんどですので『いいえ』を選択します。
米国の納税義務がある人は『はい』を選択します。
法人口座の情報が入力完了したので法人口座の必要書類を提出していきましょう。
・すでに書類が揃っている場合は『今提出する』を選択。
・まだ書類が揃っていない場合は『あとで提出する』を選択。
では『今提出する』を選択した際の流れについて解説していきます。
『履歴事項全部証明書』に記載されている全ての取締役の身分証明書を提出する必要があります。
取締役一人一人の以下の2点の書類が必要となります。
・顔写真付き身分証明書
・現住所証明書類
ではまず『顔写真付き身分証明書』を提出していきましょう。
【AXIORYに提出可能な顔写真付き身分証明書】
・パスポート(顔写真の面とそのついになる面)
・運転免許証(顔写真の表面と裏面)
・マイナンバーカード(顔写真の表面と裏面)
・写真付き住民基本台帳カード(顔写真の表面と裏面)
本人確認書類を提出する際には以下の点に注意してください。
・撮影した写真が鮮明に写っているか(写真がピンボケしていないかどうか)
・四隅が写真にしっかり収まっているかどうか
・口座開設時に代表者氏名として登録した名義と身分証明書の住所や名義が一致しているかどうか
上記を確認して顔写真付き身分証明書のいずれかをアップロードしましょう。
次に役員全員の住所証明書を提出します。
【AXIORYに提出可能な現住所確認書類】
・公共料金の明細書/請求書
・銀行残高証明書/取引明細書
・現住所が印字された健康保険証
・印鑑証明書
・税関係書類
・運転免許証(顔写真付き身分証明書として利用している場合は提出することはできない)
【現住所証明書の提出時に気をつけるべき注意点】
・現住所証明書として利用する書類が発行から6ヶ月未満であること
・本人確認書類として利用したものではないこと(運転免許証を2回提出することはできない)
・口座開設時に役員の個人情報を入力した住所情報と住所証明書に記載されている住所情報が一致していること
・顔写真付き身分証明書に記載されている住所と情報が一致していること
上記の点に注意して現住所証明書をアップロードします。
法人の書類を提出していきます。
【AXIORYの法人必要書類】
・履歴事項全部証明書
・法人現住所確認書類
・全取締役それぞれの本人確認書類
・全取締役それぞれの現住所確認書類
・取締役決定書
・株主名簿
・定款
上記の書類を各項目ごとにアップロードしていきます。書類や口座開設時の情報に不備がなければ3営業日程度でAXIORYから法人口座開設完了の通知とともにマイページのログインIDとパスワード情報が届きます。
マイページにログインをして入金すればトレード開始です。
関連記事:AXIORYの入金方法や入金手数料全知識!ルールからオススメ入金方法まで丁寧に解説
関連記事:AXIORYのマイページやMT4にログインできない原因と対処法とは
AXIORYの法人口座に関するよくある質問
Q:法人口座のレバレッジはいくつですか?
A:最大レバレッジは400倍です。
Axioryの法人口座の最大レバレッジは400倍です。個人口座も法人口座も最大レバレッジが400倍であることには変わりません。
Axioryはナノスプレッド口座というECNの板情報が見れる取引プラットフォームを提供しているので完全A-bookでレバレッジ400倍であれば十分透明性と信頼性を保つことができるでしょう。
関連記事:Axioryのレバレッジ制限や規制、その他注意点をまとめてみた
Q:法人口座の名義とは別の銀行口座に出金することはできますか?
A:できません。Axioryの法人口座と出金先銀行口座の名義は同一である必要があります。
Axioryはアンチマネーロンダリング防止の観点から同一名義人以外の口座に出金することを禁止しています。つまりAxioryで口座開設をしてある法人以外に出金をする事はできません。
仮に法人口座設立の際に代表者として身分証明書を提出している人だろうと、法人口座の資金を別名義の個人口座に出金することはできないのです。
Q:役員の個人の銀行口座から法人口座に入金することはできますか?
A:できません。仮に代表者の個人の銀行口座からでも法人口座に入金することはできません。
海外FXの法人口座は同一名義の入金からのみ入金を受け付けています。
つまり法人口座を作成した場合はその法人の銀行口座からしか入金することはできません。
もし役員のお金から法人口座に入金をする場合には一度法人口座に資金を移動してからAxioryの法人口座に入金をする必要があります。
関連記事:Axioryの入金方法や手数料をわかりやすくまとめてみた
Q:ナノスプレッド口座とスタンダード口座のどちらがお得ですか
A:EAならスタンダード口座。裁量ならナノスプレッド口座がオススメです。
Axioryで法人口座を開設する場合はスタンダード口座とナノスプレッド口座のどちらかを選択することができます。
スタンダード口座はSTP方式なのでEAでの運用に向いています。
ナノスプレッド口座はECN方式(レベルクオーツ2)なので公正な透明性のある取引環境であり、スキャルピングなどの制限なくガチガチの裁量で取引する場合にはナノスプレッド口座の方がオススメです。