
海外FX業者を選ぶ際に重要な指標となるDD方式とNDD方式について解説していきます。DD方式=呑み業者ではなくDD方式は市場に通したり呑んだり、マリー方式をしたりするのですがDD方式は果たして使う意味があるのでしょうか。
今回はDD方式のメリットとデメリットを徹底的に詳しく解説するとともに初心者にもわかりやすく画像も使って解説していきます。
DD方式のメリット
・レバレッジが高い
・ボーナスがつく
・約定率が高い
DD方式のデメリット
・注文を呑まれていたら意図的な介入をされる
・最悪の場合出金停止
関連記事:なぜほとんどのFX業者がDD方式を採用するのか?そこには意外な理由があった?!
Contents
DD方式=呑み業者ではない!
本当に多くのトレーダーの方や多くのメディアではDD方式=呑み業者と言っていますが実際にはDD方式の場合呑み業者かもしれないし呑んでいない可能性もあるということを理解する必要があります。
DD方式の業者は呑み業者とDD業者に分かれますがどちらにせよ私たちの注文が呑まれているかどうかは完全にブラックボックスなので考えたところで仕方ありません。
しかししっかり理解していただきたいのはDD方式は市場に注文を通すこともあれば自社で注文を呑むこともあります。また利用者同士で注文を相殺するマリー方式なども行われており一口にDD方式=呑み業者ではないということを理解しておきましょう。
関連記事:【しっかり知らなきゃ恥ずかしい】NDD方式とDD方式の誤認識多すぎるので解説します
DD方式(呑み業者)を使うメリット
DD方式の業者には呑み業者とA-bookの業者がありますが今回はDD方式でも呑み業者の強みについて解説していきます。
関連記事:A-bookとB-bookとは?DD方式=呑み業者って間違いは恥ずかしすぎ!
約定力が高い
DD方式の呑み業者の特徴としては約定力が高いことです。
NDD方式の場合はカバー先の板と合致しない限り約定されることはありません。
しかしDD方式の呑み業者の場合はそもそもカバー先がないので注文を通した程にすることができます。インターバンク市場の板が少ないから約定率が悪いということは起こらず一定の約定率があります。
言ってしまえばDD方式の呑み業者はデモ口座のようにどれだけ大口ロットでも約定されるのです。
しかし取引量に制限があるのはあまりにも大口ロットで勝たれてしまった場合の損失が大きくなるので大口ロットを嫌っているのです。
ボーナスが豪華
ボーナスというのは本来はないお金を利用者に付与しています。A-bookの海外FX業者でボーナスをつけているところは自社のポケットマネーからボーナスをつけているということがほとんどですので入金額に対して10%程度しかボーナスがつかないことがほとんどです。
しかしB-bookの呑み業者であればボーナスはふんだんにつけることができます。それは架空のお金を付与することなのでインターバンク市場に通さなくていいのでどれだけボーナスをつけても痛くも痒くもありません。
DD方式の呑み業者のボーナスは口座開設をするだけで1万円〜3万円程度のボーナスが付与され取引に利用することができます。
そして取引によって得た利益はそのまま現金として出金ができるので最初からNDD方式のしょっぱいボーナス制度を使うよりもDD方式の呑み業者のボーナスで利益を出してNDD方式に移った方がいいでしょう。
関連記事:少額投資家が最初はDD方式の呑み業者を利用した方がいい3つの理由
レバレッジが高い
DD方式の呑み業者の場合にはレバレッジが高く最大1000倍を提供しています。最近ではGEMFOREXが5000倍のレバレッジを提供していますがこのようにDD方式の呑み業者の場合にはレバレッジ制限は本来はないのです。
しかしNDD方式の場合は最大200万円以上の証拠金を超えるとレバレッジは200倍以下に制限されます。というのもインターバンク市場で現物が取引されている以上カバー先もしくはFX業者のどちらかがレバレッジ分を立て替えているのです。
1000万円に対しても1000倍のレバレッジを提供していたらその1人だけで100億円分の取引が可能になります。もしそんなトレーダーが1000人もいたらインターバンク市場での供給は無くなってしまいます。
基本的にA-book(NDD方式もしくはDD方式でも市場に通している)の場合レバレッジはカバー先が提供してくれていますが200万円以上の証拠金に対しては200倍以下のレバレッジになることがほとんどです。
しかしDD方式の呑み業者ではカバー先も何もないのでレバレッジが制限されることもないのでNDD方式よりもレバレッジ制限は緩くなっています。証拠金が大きくても高いレバレッジで取引をさせてくれるのです。
スプレッドが低い
NDD方式の場合、インターバンク市場で調達したレートに対してカバー先とFX業者の手数料が上乗せされているのでスプレッドが広くなっていますがDD方式の呑み業者の場合はカバー先もインターバンク市場からのレート調達もないのでスプレッドというのは本来ありません。したがってNDD方式のFX業者よりもスプレッドを低く提示することができます。
日本の国内FX業者の場合ドル円のスプレッドが原則固定で0.3Pipsなどと謳っている大手のFX業者がありますがもしNDD方式でカバー先からレートを仕入れていたとしたらあり得ない数字です。そのスプレッドでサービスを提供できたとしても
関連記事:なぜFX業者ははDD方式を採用するのか?業界の収益構造を知らないと負けます
DD方式のデメリット
注文を呑まれていたら意図的な介入をされる可能性がある
DD方式とNDD方式の最大の違いは私たちの注文が市場に流れているのかそれとも呑まれているのかが完全にブラックボックスであるということです。
DD方式でもカバー先に注文を流しているところもありますがもし注文を呑まれていたとしたらWin-Loseの利益相反の関係ができるので意図的に負けさせられる可能性があります。
呑み業者の意図的な介入の事例として
・サーバーダウン
・リクオート
・スリッページ
の3つの方法が代表的です。
サーバーダウンでログインできなくなる
楽天FXサーバーダウン😭
損切り途中でアプリが動かなくなり、証拠金入金もできませんでした。ウェブも通信障害でどうにもならず😭😭😭
動いた時には時すでに遅く飛んでた😭😭😭
また貧乏人確定😭😭😭#楽天証券 #サーバーダウン #楽天FX #回線障害 #補償されない #貧乏トレーダー— 泉 七海 (@mukodanna) March 9, 2020
sbifx繋がらないと思ってたら、みんなそうなのね。
サーバーダウンか
— Dちゃん (@Rush0302R) January 15, 2019
楽天FXサーバーダウン中
ポジション有るのに復旧しないんだけど😭
— インファク・D・ゆうきMAX (@k0923kenji1) January 2, 2019
DD業者が最近でも行う事例として大きな経済指標の際にサーバーをダウンさせてログイン(取引)できなくさせる方法です(日本のFX会社の方がよくある)
この場合ポジションを保有している人は決済することができずロスカットに巻き込まれることがあります。
ポジションを保有していない人は影響がありませんがポジションを保有している人にとってはロスカットと最悪の場合追証を請求される可能性があります。
海外FXであればゼロカットシステムを採用しているので追証になることはありませんが国内FXの場合は残高を失いさらに追証まで請求される可能性があります。
リクオート(約定拒否)される
最近では徐々に無くなりつつありますがDD方式の呑み業者はリクオートしてくる可能性があります。
リクオートとは注文拒否のことですがなんども注文を拒否することで約定させないようにすることがあります。
このリクオートの最も恐ろしいこととしては注文をしてからすぐにリクオートされて弾かれればいいのですが、注文がなかなか通らないリクオートが最もタチが悪いです。
なかなか注文が通らないのでその間に為替が動けば自分が意図しないところで約定されることがあります。
これはよく経済指標発表時などの相場が急激に動く際に行われるので自分が使っているFX業者がそのような過去の事例がないかどうかを確認することが大切です。
スリッページ
スリッページとは約定価格が不利に働くことです。例えばドルを110円で買おうと思ったのに約定(注文が完了)したのが111円になっているという事例です。
1000Pips(1円)のスリッページというのは極端な事例ですがよくあるのは注文を出したと同時にスプレッドが異常なほど広がるのです。
FX業者にスリッページをしただろと言ったところでインターバンク市場でのレートがそうだったからと言われてしまえば私たちには確認のしようがないのでそのスリッページを受け入れるしか方法がありません。
海外FX業者の増加に伴いこれらの悪事例は淘汰されつつありますがやはり一部の海外FX業者ではこのようなスリッページなどが発生するので日本人利用者の多い海外FX業者を利用するのがいいでしょう。
DD方式で市場に流す場合はスプレッドが広い
DD方式でも市場に流しているA-bookのDD業者の場合は比較的スプレッドが広い傾向にあります。
というのもDD方式の場合はFX業者の中にいるディーラーが市場に流すかそれとも自社で呑むかを判断するためにある程度のスプレッドがないと損失につながる可能性があるからです。
スプレッド分があればそのスプレッド分の値幅の分だけディーリングをどうするのか判断することができます。
しかしスプレッドが狭ければそれだけ判断できる時間も短いためFX会社に損失となってしまう可能性があるのである程度のスプレッドを確保している傾向があります。
最悪の場合出金停止になる
上記のようにスリッページやリクオートなどの障害をくぐり抜けたにも関わらず利益を出すと最悪の場合出金停止の処分を行われる可能性があります。
大手のDD方式の呑み業者であれば内部留保もたくさんあり出金も容易にさせてくれるところがほとんどですが資金力もなく比較的新しい呑み業者はいちゃもんをつけて出金停止もしくは遅延をしてくる可能性は大いにあります。
よくある言い分としては利用規約違反ということですが
『大口取引をしていたためカバー先から取引停止を言い渡された』ということを言われます。
DD方式の場合は呑み業者かどうかをしっかり調査した上で出金停止の事例や利用規約をしっかり理解していちゃもんをつけられる隙がないように取引をすることが大切でしょう。
DD方式の強みと弱み まとめ
DD方式=呑み業者というわけではありません。DD方式でもA-bookの場合とB-bookの場合があります。
もしそのFX業者がDD方式の呑み業者であったとしても呑み業者だからこその強みと弱みはありますので要は使い方次第になります。
日本も含めて世界にはたくさんのFX業者がありますのでハイレバレッジで少額からリターンを求めて取引をするのか、それともメイン口座として安定的にトレードをしていくのか、戦略の1つにFX業者選びが入ってきます。
色々な海外FX業者を調べてどこが自分に合っているのかを見定めてからFX取引をするようにしましょう。