NDD方式とDD方式の利益の出し方














FX会社がDD方式を採用する理由とは?業界の裏側を暴露します

 

NDD方式とDD方式の2つの注文処理方法がありますが一般的にNDD方式の方が利用者へのマーケティングの一環してアピールできるのは間違い無いでしょう。

というのもDD方式の場合は一般的に『飲み業者』であり『顧客を意図的に負けさせに来る』という認識が強いためNDD方式をアピールすれば『利用者のために万全の取引体制を整えています』とアピールすることができるからです。

それにもかかわらず何故世の中にはDD方式の業者の方が多いのでしょうか。ディーラーの人件費もかかりますし、NDD方式を採用していた方がサーバーが自動的にカバー先に注文を送るため人件費よりもコストは相当安くすむはずです。

今回はDD方式が存在する理由とそのメリットを徹底的に解説していきます。

いつもは私たち利用者の目線で見ていることもFX業者の目線としてみることでFXがどのようになっているのかを知る良いきっかけになるでしょう。

関連記事:NDD方式とDD方式の間違った認識を是正します!!

NDD方式とDD方式の利益の違い

NDD方式とDD方式の利益の出し方

まずFX業者が利益をあげる仕組みを見ていきましょう。FX業者はボランティアではなく営利企業です。

FX事業をする上で必ず利益を上げていかなければ会社を存続させることはできません。

ではNDD方式とDD方式のFX業者の利益の出し方の違いについて見ていきましょう。

NDD方式の利益の出し方

NDD方式の利益の出し方としては
・手数料商売
・マリー方式

この2つの方法があります。一般的なのは手数料による収益です。

手数料による収益

インターバンク市場から来るレートに対して手数料(スプレッド)を一部上乗せして利用者が取引をすることが少額の手数料が入ります。これは顧客が負けても勝っても手数料が入るので固いビジネスモデルと言えるでしょう。

ここではわかりやすくFX業者の手数料を1円と仮定します(本来はもっと安いです)

例えばインターバンク市場でカバー先が仕入れたドルが100円だった場合、カバー先はFX業者に101円で降ろします。そしてFX業者は私たち利用者に102円で卸すことによって1円の手数料が抜けます。

FXは信用取引なのでレバレッジを効かせて元本以上の取引をすることが可能です。仮に10万円でレバレッジなし(1倍)の場合だとドルが100円だとしたら100枚しか購入することはできません。仮に手数料が1円だとしても100円しか手数料で入ってこないわけです。

しかしレバレッジを効かせることで10万円の証拠金でも10万円以上の取引を可能にします。レバレッジが500倍だとすると10万円の証拠金でも5000万円分の取引をすることができるためドルを50万枚購入することが可能です。

手数料が1円だとしたら取引手数料だけでも50万円儲かることができます。

レバレッジを効かせて取引をしてくれればしてくれるほどFX業者も利益が出るということです。

DD方式の利益の出し方

DD方式の利益に出し方

DD方式の業者の利益の出し方は
・手数料による利益
・呑み分による利益

の2つの方法があります。

手数料による利益

DD業者=呑み業者というイメージが浸透していますが実際はDD業者でもカバー先と契約をして手数料で商売をしているところもあります。

具体的には利用者が取引の注文を出すとFX業者の中にいるディーラーがそれを一度呑みます。そして自分に不利だと思えばカバー先に注文(反対売買)を出して手数料だけ抜くというビジネスです。ディーラーはスプレッド分だけ時間の猶予があるのでDD業者はスプレッドが比較的広い傾向があります。

呑み分による利益

DD業者で有名な利益の出し方は顧客の呑み分でしょう。

例えば競馬の馬券なんかの事例がよく出されますが、Aさんが50万円の馬券を買ってきてくれとBさんに依頼したとします。

BさんはAさんの賭けた馬は勝たないと予想して50万円をそのままポケットにしまいます。

Bさんの予想通りAさんの馬は負けて50万円はまるまるBさんのものになったというわけです。しかしもしAさんの馬が勝っていたとしたらどうでしょうか?

Bさんは買っていないなどとは言えないのでAさんに元金と自分のお金を支払う必要があります。こ

FXで言うと、顧客が1ロットの買いを入れるとFX業者が1ロットの売りを入れて相殺します。

もしそのまま為替が上がっていけばFX業者にとっては損失です。顧客は利益です。もし顧客が決済をしたら利益の金額をFX業者は支払わなければいけません。

しかしもし為替が下がれば顧客の資金をまるまる呑むことができます。

このように呑みというのはリターンも大きい反面でリスクも大きいビジネスということができます。

マリー方式の場合

マリー方式の仕組み

マリー方式は利用者が多い大手のFX業者しかすることができませんが顧客の売りと買いを相殺することで手数料だけ抜けるということです。

例えば100人の利用者がいるとして
・50人で50Lotの買い
・50人で50Lotの売り

をした場合為替は必ずどちらかに動くので半分の人が負け、半分の人が勝つことになります。その際カバー先を中継しないのでその分手数料を抜くことができます。

仮に買い勢が全員ロスカットされたとすれば売りで入っている半分の人が勝つことになりますが手数料だけ抜くことができるということです。

カバー先を挟まないことから手数料が多く抜けるのが特徴ですがあくまでも利用者が多く相殺できるだけの取引高があるFX業者しか提供することができません。

ではリスクとリターンが大きいDD方式を採用するFX業者がいる理由を見ていきましょう。

関連記事:マリー方式とは?FX業者が儲ける裏技的手法とは?

DD方式の方が人気な理由

統計上トレーダーは必ず負けるから

DD方式の方が人気な理由としてまず挙げられるのは『FXトレーダーのほとんどが必ず負ける』からです。

いやいや俺は勝ってるよ。と言う声も上がってきそうですが確かにFXトレードしている人の中には何年も勝ち続けている人もいます。専業トレーダーとして生活している人も多くいますがそれはFX人口のほんの1握りです。

世界の経済市場で最も公正に対等に戦うことができる金融市場ですが逆を言えばそこは最も過酷な経験と資金がものを言う弱肉強食の世界であることはFX取引をしている人は理解できるでしょう。

FXで1億円の利益を出した人がいると言うことはどこかに1億円の損失を出した人がいると言うことです。FXはいわばマネーゲームですのでどこから儲かるのはどこかが損失を出すからです。

調査期間 :2009年~2012年
調査対象:14,799
損になった人数 :13,224人(約89.35%)
損失額合計 :2億2千万ドル(約220億円)
利益を得た人数 :1,575人(約10.65%)
利益額合計 :1,751万ドル(約17億5000万円)

上記のデータはフランスで個人投資家に対して調査されたデータですが3年間で個人投資家で勝ち続けているのは10%程度しかいないと言うことです。個人投資家の約90%が3年間で損失となっている市場なのです。

損失額と利益額の違いがありますがこれは個人投資家のデータなので差分は機関投資家などの利益とFX業者などの手数料になります。つまり個人投資家のほとんどが3年以上勝ち続けることはなく呑んでいた方がいずれ儲かると言う統計学によるものです。

DD方式の方が顧客のLTV(Life Time Value)が違う

Life Time Valueと言うのはマーケティング用語ですが

LTV=購買単価×購買頻度×契約継続期間

で算出されます。簡単に言うと1人の利用者がどれだけ会社(FX業者)に利益をもたらしてくれるかの数値を算出する方法です。

ではほとんどの利用者が負ける実態を考慮した時にNDD方式で取引手数料で商売をするのか

それともDD方式で手数料+呑み行為をした方がいいのかをFX業者の収益目線で計算してみましょう。

わかりやすくするようにNDD方式の業者は手数料のみの利益(マリー方式は除外)。

DD方式の業者は顧客の注文を呑んだ場合の利益(手数料商売は除外)。として計算していきましょう。

NDD方式で手数料のみの商売の場合

計算式条件
・証拠金10万円の顧客
・毎日1ロットの取引(毎週1ロットの取引)をすると仮定
・FX業者の手数料は1ロットあたり1000円(1.0Pips)で仮定
・証拠金の増減は考慮外(ロットも単利運用)

取引手数料
(1Lot=1000円)
毎日1ロットの取引をする場合毎週1ロットの取引をする場合
1ヶ月後20ロット/月×1000円
=2万円/月
4Lot/週×1000円
=4,000円
3ヶ月後2万円/月×3ヶ月
=6万円
4000円/月×3ヶ月
=12,000円
6ヶ月後2万円/月×6ヶ月
=12万円
4000円/月×6ヶ月
=24,000円
12ヶ月後2万円/月×12ヶ月
=24万円
4000円/月×12ヶ月
=48,000円
24ヶ月後2万円/月×24ヶ月
=48万円
4000円/月×24ヶ月
=96,000円

このようになります。つまり顧客が毎日1ロットの取引を6ヶ月間継続をすれば手数料だけで100%の金額を回収することができます。しかし10万の証拠金で毎日1ロットの取引をすると言うのがどれだけ実行レバレッジを効かせたリスクあるトレードになるか想像できるでしょう。

では1週間に1ロット(毎日0.2ロット)の取引をする場合はどうでしょうか。この場合顧客の証拠金の金額を手数料で稼ぐためには2年の歳月が必要になります。この2年の間に顧客の残高が0になった時点で手数料は発生しません。

先ほどのフランスの個人投資家のデータを見て2年間勝ち続けられる個人投資家はどれだけいるでしょうか。おそらく半分にも満たない人間が2年未満で撤退させられます。

10万円の証拠金分を手数料で回収できないのであればFX業者としてはその資金を呑んでいた方が儲かるのです。

DD方式で呑み分が利益になる場合

では先ほどと同じ表を使ってDD業者のLTVを見ていきましょう。

計算条件
・10万に対して毎日1ロット(1週間に10万に対して1ロット)のトレード
・証拠金の増減は考慮外

 毎日1ロットの取引
(20Pipsの利益)
毎週1ロットの取引
(20Pipsの利益)
1ヶ月2000円/回×20日
=40,000円
2,000円/週×4
=8,000円
2ヶ月40,000円×2ヶ月
=80,000円
8,000円×2ヶ月
=16,000円
3ヶ月40,000円×3ヶ月
=120,000円
8,000円×3ヶ月
=24,000円
6ヶ月40,000円×6ヶ月
=240,000円
8,000円×6ヶ月
=48,000円
12ヶ月40,000円×12ヶ月
=480,000円
8,000円×12ヶ月
=96,000円
24ヶ月40,000円×24ヶ月
=960,000円
8,000円×24ヶ月
=192,000円

DD業者の場合今回は呑み分のみが収益と仮定するので10万に対して毎日1ロット打つハイレバトレーダーが堅実に20Pipsずつ利益を獲得していくと3ヶ月後にはFX業者の損失になります。

しかし10万に対して1ロットを毎日打つようなハイレバレッジトレーダーは3ヶ月持つことはないでしょう。

基本的には10万に対して1週間で1ロット(毎日0.2Lot)程度であれば現実的な数字になりますが上記の表からわかるように12ヶ月(1年間)のうちに損失を出せばDD業者の勝ち。1年間毎週20Pipsの利益を取れれば投資家の勝ちとなります。

関連記事:A-bookとB-bookってNDD方式とDD方式とは違うの?

柔軟に対応できる

DD方式の場合はディーラーが介在することで顧客の注文を呑むのかそれとも市場に通すのか柔軟に対応することができます。

強烈なトレンドが形成されているにも関わらず逆張りを入れてくるようなトレーダーは損失を出す可能性が高いので顧客と反対売買をして注文を呑むことで利益を出すことができます。

反対に強烈なトレンドに乗っかってくるトレーダーの注文はカバー先に通すことによって手数料で利益を出すことができます。

自由にサービスを提供することができる

DD方式の中でも呑み業者であれば自由にサービスを提供することができます。特にレバレッジの制限もなくボーナスもふんだんに提供することが可能です。

呑み業者の場合には相対していることもあればエントリーをした程になっているだけでレバレッジも何の概念もない場合がほとんどです。顧客の反対売買すらもせずただ顧客が負けるのを待っているところがほとんどです。

その際カバー先やインターバンクとは一切切り離されているので独自のレバレッジと独自のサービスを提供することができます。

関連記事:FX少額投資家はDD方式の呑み業者を利用した方がいい理由

国内FXのほとんどがDD業者

日本はほとんどがDD方式

国内FXのほとんどがDD業者と言われています。反対に海外FX業者のほとんどがNDD方式と言われていますがなぜ日本国内ではDD方式を採用しているのでしょう。

DD方式を採用する国内FX

日本人でFXをしている多くが個人投資家であるため資金の少ない個人が負ける可能性の方が高いのです。

FXというのは体力(資金量)で勝負をするか技術(テクニカル分析)で勝負するかの2つの方法がありますが個人投資家の場合はせいぜい数百万〜数千万程度の資金になるので体力勝負には限界があります。

仮に資金量が無限だとすればFXにおいてナンピンマーチンをし続ければ必ず勝てます。しかし個人では資金量には限界があるのでそれは不可能です。

次にテクニカル分析(技術)による勝負になりますが個人投資家で最初から勝ち続けられる人は少ないでしょう。最初は負けてそれでも諦めずに市場に食らいついた人のほんの1握りの人がFX市場で勝ち続けることができます。

したがって国内では『日本人が個人投資家が多いこと』が理由で負ける人口が多いためDD方式の方が儲かるということです。

関連記事:DD方式のメリットデメリットとは?

NDD方式を採用する海外FX

海外では個人がFX取引をするのではなく個人がファンドマネージャーなどにお金を預けてFX取引をするのが主流となっています。

そのため体力的にも個人投資家の比ではないのでFX会社がそのファンドの注文を呑むともなれば膨大な資金力が必要になるとともに万が一の際には破産してしまいます。

FX会社からすれば個人投資家を相手にするよりも顧客の資金を大量に預かるファンドマネージャーを呑むのは非常に難しいのです。

体力的にも技術的にもファンドマネージャーは日本の個人投資家よりも優れているため取引を呑むよりも手数料を取っていた方がいいという合理的な流れになります。

また日本がDD方式を採用する理由としては日本人が逆張り思考がつよく、欧州のトレーダーは順張り思考が多いためです。

日本人初心者は下がってきたから買おう。高くなったから売ろうと考えがちですが欧米では、『下がってきたからもっと下がるから売ろう』『上がってきたからもっと上がるだろうから買おう』というように順張り思考です。

日本人よりも欧米諸国の考え方の方がスタンダードなので結局日本人個人投資家は負けやすい。つまり日本のFX業者は呑んだ方が儲かるということなのです。

関連記事:NDD方式のメリットとデメリットを徹底解説!

DD方式をFX業者が採用する理由のまとめ

DD方式を採用する理由としてはFX業者が儲かるからという他にも顧客の取引を柔軟に対応することができるからです。

DD方式=呑み業者ではないという理由もわかっていただけたかと思います。DD方式であるからこそカバー先などの条件に縛られずハイレバレッジとボーナスなどを提供してくれる海外FX業者がいることは少額投資家にとっても非常に有利に働きます。

DD方式の呑み業者をメイン口座として数百万〜数千万の資金を預けることはお勧めできませんが数万〜数十万円の資金を爆発的に短期間で増やしたいというのであればDD方式の呑み業者だからこそ提供できるボーナスやハイレバレッジを利用するべきでしょう。

DD方式もNDD方式の業者も利用者としての条件は皆同じですが使い方は人それぞれですので上手に活用していくといいのではないでしょうか。


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