FXDDは2003年から営業を開始している老舗海外FX業者です。
FXDDといえば2015年にスイスフランショックの際に追証を発生させたとして問題になり『FXDD スイスフランショック』と調べればFXDDがゼロカットシステムを謳っていたにも関わらず追証を発生させたという記事がたくさん出てきます。
私自身は2015年のスイスフランショックの際はFXDDを利用していなかったので実際のところは知りません。FXDDに関する記事を書いているメディアの多くもXMのスイスフラン時の対応方法やAxioryの対応方法に関することのみで肝心のFXDDの対応に関する情報は載っていませんでした。そのようなメディアは実際にFXDDを利用していないように思えます。
そこで私自身も2019年1月からFXDDを利用しているので実際に使ってみて感じたこと、FXDDの強みや弱みをこの際中立的に解説していこうと思います。
FXDDとは
FXDDは現在バミューダ諸島に本籍を置く海外FX業者です。
2003年からグローバルに海外FX業者として営業をしてきました。為替が一般にも浸透してきたのが1998年頃のため、FXDDは為替初期から運営をしています。
FXDDが有名になったのが2009年頃からです。この頃から日本国内のレバレッジが50倍から25倍へと引き下げられていく中でFXDDは日本市場に進出してきました。
最大500倍のレバレッジを提供しているFXDDに日本人利用者は流れました。現在では日本人が最も利用しているのはXMTradingですが、XMTradingが有名になる前までは日本の市場で最も知名度が高かったのはFXDDだと言っても過言ではないでしょう。
会社名称 | FXDD |
---|---|
会社住所 | バミューダ |
設立 | 2002年 |
最大レバレッジ | 500倍 |
注文処理方式 | NDD方式 |
ロスカット水準 | 50% |
取引プラットフォーム | MT4/MT5/Webtrader |
口座タイプ | スタンダード/プレミアム |
FXDDの強み
最大500倍のレバレッジ
FXDDの最大レバレッジは500倍です。海外FX業界の平均的なレバレッジ水準が400倍であることを考えるとFXDDのレバレッジは平均よりも高めであることがわかります。
レバレッジが高いことによるメリットとして以下の2つの点が挙げられます。
・必要証拠金が少なくて済む
・トレード戦略を多様化させられる
ハイレバレッジは危険だという認識を持っている方もいるかもしれません。特に国内FXで過去に追証を発生させた人やFXのせいで借金になったという人にとってはハイレバレッジは鬼よりも怖いでしょう。
しかし、国内FXではハイレバレッジで取引をすると追証を発生させる可能性があるので十分に危険ですが、FXDDの場合は追証が発生することがないので危険ではありません。ハイレバレッジはむしろ
後ほど詳しく解説しますが、2015年のスイスフランショック時には多くがレバレッジ取引で元本以上の金額を取引していたがために、FXトレーダーの多くが追証(借金)を発生させることになりました。FXDDは追証を請求してきたとして当時利用していた顧客は激怒し、2003年からの実績や評判を地に落としてしまいました。
まず第一にレバレッジが高いことによるメリットは『必要証拠金が少なくて済む』ということです。つまり少額からでも大きな取引ができます。国内FXの25倍のレバレッジと比べてみましょう。
1000万円の取引に必要な証拠金
国内FX(25倍):1000万÷25=40万円
FXDD(500倍):1000万÷500=2万円
つまり同じ1000万円分の取引をするために必要となる証拠金は国内FXの20分の1で済みます。それだけリスクにさらす資金も少なくて済みます。
トレード戦略を多様化させることができる
最大レバレッジが500倍だからといって必ずしも危険というわけではありません。レバレッジには表面レバレッジと実行レバレッジの2種類がありますが、表面レバレッジが高いほど、実行レバレッジの幅も調節できトレード戦略が広がるようになります。
具体的にはFXDDのレバレッジが500倍だからといってフルレバレッジで500倍全てを利用する必要はありません。
関連記事:レバレッジとは?実行レバレッジと表面レバレッジの違いから必要証拠金の計算方法まで
通常のトレードではレバレッジを20〜50倍程度に抑えながら、チャンスと思えば実行レバレッジを上げて積極的に利益を取りに行くことができます。実行レバレッジをうまく調節しながら取引することができればFXDDの500倍のレバレッジは非常に強力な味方になってくれることは間違いありません。
関連記事:FXDDのレバレッジ制限と規制は?変更方法を丁寧に解説
定期的なボーナスキャンペーンを開催
FXDDは2019年12月から定期的に入金ボーナスキャンペーンを提供しています。
最大10%の入金ボーナスキャンペーン
FXDDは2019年12月から定期的に入金ボーナスキャンペーンを提供しています。XMやGEMFOREXなどのボーナスが豪華な海外FX業者と比較するとボーナスは豪華だとは言えませんが、FXDDを利用するのであればボーナスは受け取っておくといいでしょう。
またFXDDのボーナスは規定のロットを満たすとボーナスを出金することができます。多くの海外FX業者はボーナスを提供していますがボーナスそのものを出金させてくれるところはありません。ボーナスを出金させてくれる海外FX業者といえばFBSやHotForexなどありますが、これらの海外FX業者が規定しているボーナスの出金条件はとてもじゃないけど満たすことはできないでしょう。
一方でFXDDのボーナスの出金条件は非常にシンプルで簡単です。おそらくほとんどの利用者が規定のロットを満たしてボーナスごと出金することができるでしょう。
関連記事:FXDDのボーナス制度を徹底解説!総額3000万のチャンスを見逃さない
FXDDは顧客の資産を分別管理
FXDDでは顧客から預かった資産は会社の口座とは別に分別に保管されています。海外FX業者で分別保管をしていることは珍しい方ですが、分別保管という言い方は非常に曖昧です。
分別保管というのは『信託保全・会社の銀行口座とは別の口座に保管・金庫に保管』の全てが当てはまります。
どの方式を採用しているかは明確ではありませんが、FXDDは顧客の資産を分別保管して管理しているため汚職などで私たちの資産が持ち逃げされてしまうという心配はないでしょう。
MT5を採用している
これまで海外FXのスタンダードとして利用されてきたMT4の上位互換バージョンがMT5だと思ってください。MT4とMT5の違いに関しては以下の表をご覧ください。
MT4 | MT5 | |
---|---|---|
スピード | 普通 | 早い |
時間足 | 9種類 | 21種類 |
気配値 | 並 | わかりやすい 使いやすい |
両建て | 可能 | 可能 (2016年5月から) |
ワンクリック注文 | ○ | ○ |
ストラテジー テスター | ○ | ○ |
カスタム インジケータ | 豊富 | 並 |
EAの数 | 豊富 | 少 |
仮想通貨取引 | × | ○ (FX業者による) |
株式取引 | × | ○ (FX業者による) |
指標CFD | ○ | ○ |
貴金属 | ○ | ○ |
対応業者 | ほぼ全て | 一部海外FX業者 |
実際にMT5を利用したことがあるトレーダーならその動作速度や利便性に気づくでしょう。しかしMT5を採用しているのは一部の大手海外FX業者のみです。
というのもMT5を導入するにもコストがかかります。私たち海外FX利用者はMT4やMT5を無料で利用することができますが、海外FX業者は開発元のメタクオーツ社へとライセンス費用を支払います。あまり金銭的に余裕のない海外FX業者はMT5を導入することができていません。
MT5は特に裁量トレーダーの方に利用していただきたい取引プラットフォームです。アプリの動作速度はMT4よりも圧倒的にサクサク動きます。FXDDがMT5を導入していることは裁量トレーダーにとって大きなメリットになるでしょう。
関連記事:FXDDのMT4ダウンロード方法について画像でわかりやすく解説
入金方法にビットウォレット対応している
FXDDはビットウォレットに対応しているため、入出金にビットウォレットを利用することができます。
ビットウォレットを利用することによってFXDD以外の海外FX業者を利用している人は業者間資金移動のコストが0円になり、かつFXDDからの出金手数料を大幅に節約することができます。
・口座開設費:無料
・口座維持費:無料
・出金手数料:一律824円以下(ステータスの上昇によって四百十二円まで)
上記のような特徴を持つビットウォレットですが2017年から海外FX業者の入出金手段のスタンダードとして多くの業者が採用しています。
FXDDの入出金方法にビットウォレットが対応していることは強みですがビットウォレットを利用して入出金コストや透明性を高めたいというのであればFXDDが遵守しているAML規約について事前に知っておく必要があります。
現在FXDDを含む多くの海外FX業者が遵守しているAML(アンチマネーロンダリング)規約によって入金額と同額までは出金ルートは同一ルートである必要があります。
つまりFXDDで入出金にかかるコストを節約するのであればFXDDに入金をする際にビットウォレットを利用しなければならないのです。国内銀行送金でFXDDに入金をしてビットウォレットで出金をするというように入出金のルートが異なるとマネーロンダリングや脱税などの疑惑がかかります。
FXDDの入金ルールの詳細はこちら↓
関連記事:FXDDの入金方法や手数料に関する知識全まとめ!
またビットウォレットを提供しているため日本人がFXDDに入金する際に困ることはありません。海外FX業者にクレジットカードで入金している人がほとんどですが、FXDDが指定しているクレジットカードブランドでも発行元によっては海外銀行送金を禁止しており『入金エラー』が表示され利用できないことがあります。
クレジットカード入金ができないとしてもビットウォレットを経由することによってリアルタイムで入金することが可能です。FXDDは『国内銀行送金・クレジットカード入金・ビットウォレット入金』と幅広い入金方法を提供してくれているため自分に適した入金方法を選択してくださいね。
日本語サポートの信頼性や充実性は業界最高峰
FXDDがかつて日本人利用者No1だった背景に『日本語サポートの徹底した充実』が大きな要因としてあげられます。そして現在もFXDDのサポートは他の海外FX業者よりも群を抜いて秀でています。
FXDDのサポートに連絡する場合は以下の方法があります。
・メール:support.jp@fxddtrading.com
・国際電話:(+1) 212 720 7200(国際電話料金がかかります)
・コールバック
・ライブチャット(FXDDの公式HPから)
上記のいずれかの方法にてFXDDに連絡をする必要があります。FXDDは海外FX業者ですが日本語で連絡や質問をしても一切問題ありません。通常、海外FX業者と聞くと『英語でやりとりすることになるのかな』と若干不安に感じることもありますが、FXDDは現地の日本人スタッフが日本語で対応してくれるため言葉による障壁は一切ありません。
サポートも平日24時間対応しているためメールであればいつでも問い合わせることができます。実際に私もFXDDに何度か問い合わせをした経験がありますが、遅くても2営業日以内に連絡はかえってきます。
もし急用の確認などがあればFXDDの公式HPからライブチャットを利用することによってリアルタイムで聞きたいことを聞くことができます。ライブチャットはLine感覚で利用することができるので手軽でリアルタイムにやりとりしたい場合にオススメです。
MAMやPAMMを提供している
FXDDはMAMやPAMMを提供しています。
MAM(Multi Account Manager=マルチアカウントマネージャー)とPAMM(Percent Allocation Management Module)とはいわばコピートレードです。
関連記事:MAMとPAMMの違いとは?メリットデメリットを比較しながらわかりやすく解説します
なかなかFXトレードを勉強する時間がないという人や家事や育児でなかなか自分の時間が取れないという人でもMAMやPAMMに参加することによって完全自動で資産運用をすることができます。これまで自動で資産を運用するといえば自動売買ソフトであるEA(Expart Advisor)が主流でした。
しかし、EAの場合はプログラム化されたロジックが相場に耐えきれなかったり、経済指標発表の際や要人発言などでチャートが大きく動く際にはEAを止めたりしなければなりませんでした。このような場合はある程度のテクニカル分析が必要となり結局自動で運用をすることはできなかったのです。
そこで登場したのがMAMという仕組みです。
MAMはマスター口座と呼ばれるプロの口座に自分の口座を紐づけることによってそのマスター口座のトレードをコピーする仕組みです。マスター口座にEAが入っているのか裁量トレーダーがエントリーしているかはそのMAM次第ですが、テクニカル分析からEAの管理までマスター口座の管理人が行うのでMAM参加者は完全に放置で運用をすることができます。
私も実際にFXDDのMAM運用に参加していますが詳細などに関しては以下の記事に別途記載してありますので興味がある人はご覧ください。
関連記事:FXDDのMAM運用の評判は?実際に利用してみてわかった特徴から注意点まで丁寧に解説
取扱通貨ペアが54種類と豊富
FXDDは54種類のForex通貨ペアの他に仮想通貨やCFDなど豊富な商品を提供しています。
Forex
NZD/USD
EUR/GBP EUR/JPY EUR/CHF EUR/AUD EUR/CAD EUR/NZD
GBP/JPY GBP/CHF GBP/CAD GBP/AUD GBP/NZD
NZD/JPY NZD/CAD NZD/CHF
AUD/JPY AUD/CAD AUD/CHF AUD/NZD
CAD/JPY CAD/CHF
CHF/JPY
USD/MXN EUR/MXN
USD/PLN EUR/PLN
USD/TRY EUR/TRY TRY/JPY
USD/CNH USD/HKD
USD/SGD SGD/JPY
USD/HUF EUR/HUF
USD/ZAR EUR/ZAR GBP/ZAR ZAR/JPY
USD/SEK EUR/SEK
USD/NOK EUR/NOK
USD/DKK EUR/DKK
NOK/SEK NOK/JPY
USD/RUB
仮想通貨
BTC/EUR
BTC/USD
ETH/USD
LTC/USD
FXDDは上記の5種類の取引ペアを提供しています。
CFD
XPT/USD XPD/USD
COPPER
OIL/USD NATGAS UK.OIL
指標CFD
JPN225 HKG.33 USA.30 NAS100 SPX500
株式CFD
#GOOGL #BABA #TWTR #BAC #BIDU
日本語の書類のまま法人口座を開設することができる
FXDDでは個人口座以外にも法人口座を作成することができます。XMでは法人口座を受け付けていませんがFXDDは法人口座を作成することができるので大幅な節税対策をすることができます。これまで海外FXで利益を出しても税金に頭を悩ませてきた人にとっては法人口座を作成するだけでも大きなメリットがあるのは間違いありません。
またFXDDは法人口座だとしても個人口座と同様に最大500倍のレバレッジでトレードをすることができます。
法人をすでに持っている人やこれまで利益が大きすぎて海外FXの税金に頭を悩ませてきたという人は以下の記事にFXDDの法人口座に関する記事を記載してありますのでご覧ください。
関連記事:FXDDの法人口座を作成する方法と作成に必要な書類まとめ!
FXDDの弱み
金融ライセンスを保有していない無免許業者
FXDDはこれまで多くの金融ライセンスを保有し、時にはアメリカのNFAにも認可を持つほど信頼性の高い海外FX業者でした。しかし現在は金融ライセンスの表記が公式HPのどこにもないことから金融ライセンス無登録業者になっている可能性が非常に高いです。
一般的に、金融ライセンスを保有していない海外FX業者というのは法律や規則に縛られることなく運営されている可能性があるため利用者の資産を持ち逃げしたり、ストップ狩りやサーバーダウンなどの意図的な介入によって資金を呑んだりしても誰も助けてくれません。金融ライセンスを持っていない海外FX業者を利用する場合、万が一出金されなかったりした場合は全て自己責任です。
FXDDはこれまで米国のNFAを筆頭に数々の金融ライセンスを保有してきました、そして2003年からの営業実績もある点では新興無免許海外FX業者よりも信頼性はあるかもしれません。
金融ライセンスを保有せず、FXDDを監督する機関がいない以上、FXDDを利用してもいいですが何かトラブルが発生したとしても完全自己責任だということを忘れないようにしましょう。
FXDDに出金拒否の噂などはあるのか
FXDDが金融ライセンス無登録業者である以上、気になるのが出金拒否ですが現在進行形で調査していますが出金できないという評判は一切ありません。もちろんどの海外FX業者でもありますが、利用規約違反に該当するトレードの場合は利益の没収や出金停止などの厳重な処分は下されている可能性もあります。
しかし利用規約違反というのは私たちがよく利用しているラインやツイッターなどのSNSサービスなどどこにでも定められているものであって、その利用規約に違反したらそれ相応のペナルティを受けるのは当然です。
あくまでも現状、FXDDは意図的で悪質な出金拒否の評判や口コミなどは一切ないということです。2003年から17年もの営業実績においてここまで出金に関するトラブルがないというのは金融ライセンスはなくとも信頼できるところだろ思います。
実際私の周りにもFXDDを愛用しているトレーダーは非常に多いですし、私も実際にこの1年間で3回程度出金していますがどれもスムーズに出金されているので問題ないと認識しています。
長期間利用していない口座は口座維持手数料がかかる
FXDDでは長期間利用していない口座に対して口座維持手数料を徴収しています。口座維持手数料が徴収されるのは1年間で4回、つまり3ヶ月ごとに徴収されます。
しかし口座維持手数料はあくまでも最後にトレードをしてから3ヶ月以上一切トレードや入金のない口座のことを指すので普通にFXDDで常時トレードをしている人は口座維持手数料の対象にはならないので安心してください。
最近FXDDも口座維持手数料のルールを変更してきました。(以下は2020年7月更新)
口座の利用がない期間 | 1年 | 1年以上2年未満 | 2年以上3年未満 | 3年以上 |
---|---|---|---|---|
口座維持手数料 | 40USD (約4,000円) | 50USD (約5,000円) | 60USD (約6,000円) | 70USD (約7,000円) |
関連記事:FXDDの口座を解約する方法と解約する前に知っておきたい3つのポイントとは
上記の口座維持手数料は2020年7月に更新したものですが、口座を放置して3ヶ月が経過してから1年間は、3ヶ月ごとに40USD(約4,000円)の口座維持手数料がMT4から自動的に差し引かれます。また口座を放置して2年目に入ると3ヶ月ごとに50USD(約5,000円)の口座維持手数料が差し引かれていきます。
3年目の口座維持手数料は60USD(約6,000円)ですが、口座の残高がなくなるまで口座に動きがない限り手数料は徴収され続けます。もしFXDDを利用しなくなったらアカウントに残っている金額は全て出金するようにしましょう。
また、MT4の口座残高が0の場合は口座維持手数料が徴収されることはありません。口座を放置しているからといって後からFXDDに入金した金額から差し引かれたり、請求書を出されたりすることはないので安心してください。
いずれにせよ、FXDDを利用した後は残高を全て出金しておくようにしましょう。
関連記事:FXDDの出金方法や手数料は?出金前に知っておきたい5つのルールについて
月2回目からの出金は手数料がかかる
FXDDは1ヶ月に1度までなら出金手数料が無料ですが2回目以降の出金手数料は4,000円もかかってしまいます。
海外送金の際に中継銀行にも支払うリフティングチャージ4,000円も足すと合計で8,000円の出金手数料がかかります。
また1万円未満の出金の場合、たとえ初回の出金だとしても25$(約2500円)の手数料がかかってしまいます。これは海外銀行送金だけでなくクレジットカード出金も同じなので出金はこまめにしないで、1回でまとまった金額を出金する方がいいでしょう。
しかしFXDDはBitwalletに対応しているためBitwalletを使えば出金手数料を824円まで抑えることができます。
Bitwalletを使えば何度でも824円の手数料で出金できるので入出金の際にはBitwalletを使うことをおすすめします。
関連記事:【所要時間7分!】ビットウォレットの口座開設方法を画像を使って超わかりやすく解説してみた
ロスカット水準が50%と若干高めの設定
FXDDのロスカット水準は50%とやや高めの設定です。
2018年8月1日以前はロスカット水準は証拠金維持率が100%でしたのでそれと比べると大幅に改善したといますが、他の海外FX業者のスプレッドが20%〜30%であることを考えるとFXDDのロスカット水準はやや高めと言わざるを得ません。
ロスカット水準が高いということはそれだけ耐えれる含み損が低くなるということです。反対にロスカット水準が低いということはそれだけ含み損に耐えられるということです。
2015年のスイスフランショックについて
FXDDが2003年から堅実に活動実績を残し、日本人利用者も多く存在しました。そんな中で2015年にスイスフランショックが起こりました。FXDDはこの金融危機によってこれまで積み重ねてきた評判や実績を水の泡にすることになります。
スイスフランショックとは簡単に言えば『2012年からスイスの中央銀行が為替市場に介入していたが2015年1月15日に介入をやめたことによる金融ショック』のことです。
2012年からスイス中央銀行はスイスフラン高を防ぐために3年間の為替介入をしてきました。
具体的にはスイスフランを売ってユーロを買い続けていました。
しかしECB(欧州中央銀行)の理事会が1週間後に迫る中、量的緩和(QE)の発動の可能性が濃厚になり、これ以上通貨介入は無理だと判断したスイス中央銀行は2015年1月15日午前10時29分に為替介入をやめると宣言しました。
スイス国立銀行(中央銀行)は15日、過去3年にわたり維持してきたスイスフランの対ユーロの上限、1ユーロ=1.20フランを廃止すると発表した。発表を受けてスイスフランは30%近く急騰、通貨高による輸出下押しへの懸念からスイス株は急落した。
この影響でユーロフランは30%を下落して日本人トレーダーを含む多くのトレーダーがロスカットに巻き込まれました。
その際にFXDDは顧客に対して追証を請求したということでゼロカットの約束を反故にしたとして日本での知名度や信頼や実績が地に落ちました。
2015年のスイスフランショックとFXDDの信用の失墜から5年が経過していますが、今でも日本人の中にはFXDDを利用している人も多いです。
このページをご覧になっている方はこれからFXDDを利用しようか悩んでいる人がほとんどだと思います。そこでこのスイスフランショックとFXDDが追証を請求したという噂からわかることを2つ解説した上でなぜ私たFXDDを利用しているのかを解説していきます。
FXDDに追証を請求されても支払う必要は一切ない
FXDDが2015年のスイスフランショックにてマイナス残高を出した利用者に対して追証を請求したと評判になっています。現に他の多くのサイトがFXDDについて批判しているのはスイスフランショックの際にゼロカットの約束を反故にしたからだとしています。
しかし私からすれば他のどのサイトにも『FXDDが追証を請求した事実や証拠はどこにもない』のです。どのサイトにもXMのゼロカットの内容やAxioryなど他の海外FX業者のゼロカットに関する証拠ばかりでFXDDが追証を請求している事実はどこにもありません。
私自身もこれまでFXDDを利用しないようにしていましたが10年間FXDDを利用していた人間から『追証のメールは確かに来たが実際には支払っていない』という話を聞きました。そこで私は一年前から海外FXの利用先の一つとして利用させてもらっていますが特に問題はありません。
この件に関しては私の調査不足かもしれませんが、調査不足だとしても『FXDDに追証を支払った』という日本人はどこにもいません。※2015年にFXDDに追証を支払ったことがある人が問い合わせから連絡をいただけると幸いです。
100歩譲って『FXDDから追証を請求された』としても、支払いをしている人が1人もいない以上、FXDDが仮に追証を請求してきたところで支払う義務はないのです。もし義務があれば国際裁判に発展しているはずですが残念ながらそのような人は1人もいません。
つまりFXDDを利用してマイナス残高を出したとして追証を請求されたとしても支払う義務はどこにもないので無視すればいいのです。
FXDDはDD方式のA-bookの業者である
次に2015年の巣イスフランショック からわかることはFXDDはA-bookの海外FX業者であるということです。
よく『NDD方式=A-book, DD方式=B-book』とひとまとめにしているメディアもありますが厳密には違います。
その違いについては別途こちらの記事にて解説しているのでご覧ください。
関連記事:初心者トレーダーはA-bookとB-bookの違いを知らないと100%負ける理由
FXDDが顧客にマイナス残高の補填を請求したということは、追証が発生する原理からしてFXDDは顧客の注文をカバー先やインターバンクに流していたということになります。追証は呑み業者では絶対に発生しません。
関連記事:追証が発生する原因を初心者でもわかりやすく丁寧に解説
FXDDが、国内FX業者のように呑み業者で追証は実際には発生していないのに関わらず追証請求をするのは評判を地に落とすだけで実際にそのようなことはあり得ないでしょう。
FXDDが呑み業者ではなくA-bookのDD方式であると分かればいまだにFXDDを愛用しているトレーダーたちがたくさんいるのも納得がいきます。
スイスフランショック からわかる2つのことをまとめると、『FXDDはDD方式のA-book業者であり、万が一追証を請求されたとしても支払う義務はない』ということがわかります。
スイスフランショックの影響で、FXDDを利用するのは危険だというイメージはあるかもしれませんが実際に管理人もこの1年間利用してきて一切不具合やトラブルなどもありません。
FXDDとしても過去の失敗を挽回しようと頑張っているのでしょう。
関連記事:【知らなきゃ恥ずかしい?!】NDD方式とDD方式の間違った認識を是正します
まとめ
FXDDは海外FX業者として最速で日本市場のマーケットシェアを広げましたが2015年のスイスフランショックで知名度や信頼度が地に落ちてしまったのも事実です。
運営歴17年目としていまだに営業も続けられているのは一定の利用者がいる証拠でしょう。金融ライセンス問題も解消して再び海外FX業界でトップに立つことができるといいのではないでしょうか。