米国雇用統計とは毎月第一金曜日にアメリカ合衆国(米国)の労働省から発表される雇用者数の推移です。

この数字は世界中の個人投資家から機関投資家までが注目している一大イベントなのでしっかり理解してこの数字が何に影響するのかをしっかり理解することで雇用統計の波にうまく乗ることができるようになります。

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米国雇用統計とは

米国雇用統計は世界中の最注目指標

米国雇用統計の構成
・非農業部門雇用者数
・失業率
・製造業就業者数
・小売業就業者数
・建設業就業者数
・製造業就業者数
・金融機関就業者数
・週労働時間
・平均時給

以上の10数項目が米国労働局労働統計局から発表されます。

個人消費が7割以上を占める消費大国アメリカにおいて安定した収入が個人消費を支えているので雇用の指標というのはアメリカの経済指標は世界中が見守るのです。

指標の発表はいつ?

通常時間
(冬時間)
日本時間:22時30分
サマータイム
(夏時間)
日本時間:21時30分

この米国雇用統計が発表されるのは通常時間は22時30分から、夏時間の場合は21時30分から発表されます。

米国雇用統計が重要とされる理由とは

米国雇用統計の結果は世界中に影響を与える

今後の世界経済に大きな影響を与える

米国は世界のGDPの20%を占めておりもちろん世界最大級です。

そしてその中の70%が個人消費によって支えられているためアメリカ経済が良くなるかどうかというのは個人消費が増えるか減るかということにかかっていると言っても過言ではないのです。

またこの個人消費を増やすためには消費者はしっかりと雇用されて給料をもらっている必要があります。

米国内で失業率が多いということはそれだけ雇用されていない人の数が増えるということですが失業したのにこれまで通り買い物をする人はいないですよね。

つまり米国の雇用状況は個人消費に影響を与え、米国経済全体に影響を与え、さらには世界の経済情勢に影響を与えていくということです。

米国雇用統計の良し悪しによる影響

米国雇用統計がいいということはそれだけ個人消費も多いため予想よりも大きい場合は米国経済がさらに発展し、果ては世界経済がより良くなるという見通しも立つため投資のスタンスとしてはリスクオンの状態になります。

反対に米国雇用統計が悪い場合にはそれだけ個人消費が抑えられ米国経済が良くないという状態なので米ドルが売られやすくなります。またアメリカ経済が良くないというのは世界経済にも影響するので世界中のトレーダーたちもリスクオフのムードに入ります。

それだけ大きな影響力を持っている米国雇用統計の指標なので世界中が大注目をする経済指標となっているのです。

政策金利の変更に大きな影響を与える

アメリカ合衆国の中央銀行でもあるFRB(The Federal Reserve Board=連邦準備理事会)は政策金利を変更する際、この米国雇用統計を非常に重視しています。

一般的に景気がいい場合には金利を引き上げ経済を縮小させますが米国雇用統計が悪い場合には金利を引き下げる可能性が高くなります。

米国雇用統計の結果によって今後の米ドルの金利(スワップ)が変わってくるので政策金利が発表されるFOMCにもつながる重要指標となります。

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トレンド転換のトリガーになる

米国雇用統計はFOMC(Federal Open Market Committee=連邦公開市場委員会)は日本で言うところの『日銀政策決定会合』と同じようなもので米国の政策金利を調節する会合のことになります。

政策金利と米国雇用統計は『FXの2大イベント』とも言われており経済指標の結果が良くても悪くても相場が大きく動くことからトレンド転換のきっかけとなる可能性があります。

米国雇用統計に影響を受ける通貨とは

米国雇用統計の影響を受ける通貨

米国雇用統計で米ドルにの変動によって影響を受ける通貨は

・日本円(JPY)
・ユーロ(EUR)
・英ポンド(GBP)
・豪ドル(AUD)

これらの通貨は世界中でも取引量の多い通貨ペアであり米ドルの影響を受けやすいです。

米国雇用統計の中でも非農業部門と失業者数は最も大切

非農業部門雇用者数・失業者数

米国雇用統計は冒頭でも記載した10項目以上がありますが全ての数字に注目をする必要はありません。

米国雇用統計発表値の中でも
・非農業部門雇用者数
・失業率

これら2つの数字に注目をする必要があります。これら以外の数字は対して気にする必要はないので他の数字をチェックする前に相場を確認しましょう。

非農業部門雇用者数(NFP)

非農業部門雇用者数(Non-Farm Payrolls)とは農業以外で働く人の雇用状況が先月に比べて何万人増えたのか減ったのかと言う数字が表されます。

金融・経済政策を直接左右する重要な指標であり米国経済の政策変更に非常に大きな影響力を持っています。

非農業部門雇用者とは米国の製造業や建設業、消費財メーカーで働く人々が対象であり

農業従事者や自営業者、非営利団体は含みません。

失業者数

失業率はアメリカの労働人口のうちの失業者数の割合を表す数値になります。

失業率=失業者÷労働力人口×100

で算出されますが失業率が悪いと言うことはアメリカ経済を支える個人消費が伸びないため米国経済の低迷につながり米ドルを手放す人が多くなりドル安になる傾向があります。

また近年ではこの失業率は発表が現実世界よりも遅行しているため『新規失業保険申請件数』の方が信頼できるとする意見もありますので新規失業保険申請件数もしっかり把握しておく必要もあるでしょう。

雇用統計をいち早く入手する方法とは

米国労働省労働局(BLS)の公式HPで確認することが可能です。

→BLSの公式HPはこちら

BLS公式HP

BLSの公式HPから
『Employment Situation Summary』をクリックします。

失業率確認方法

『Total non farm payroll employment fell by 701,000』と言う文字がありますが

Total non farm payroll employment=非農業雇用者数

上記の画像ですと70万1000人の非農業雇用者数が減ったと言うことですが要するに解雇されたと言うことです。

この失業率の発表が2020年2月からのコロナショックの影響を受けていると言うこともあり数は膨大ですが普通は失業者数が多いとしても3万〜5万人程度となっています。

雇用統計で最も信頼あるADPの予想値を見るべし

雇用統計の速報はADP値を見るべし

雇用統計の予想は世界でも最も注目されている指標なので各国の様々な機関が予想値を出しています。

しかしその中でも最も信頼性のある情報源としてADP雇用統計です。

ADP雇用統計

ADP雇用統計とは米国の大手給与計算アウトソーシング会社であるAutomatic Data Processing社が算出し公表する米国雇用統計に関する指標を言います。

約50万者のビジネス顧客を対象とし毎月の雇用者数の動向を調査したものでありS&Pやムーディーズといった格付け機関からも絶大な高評価を得ており信頼性も十分です。

2006年からADPが雇用統計の予想値を発表しておりそれ以降毎月の米雇用統計の非農業部門雇用者数が発表される2営業日前に公表されます。

ADP雇用統計は、労働省の雇用統計よりも2日早い、第1水曜日に発表されるため、非農業部門雇用者数の先行指標として多くの投資家がチェックしてある程度の相場のシナリオを立てるのに利用されています。

ADP雇用統計値

しかしADPの数字というのはあくまでもADPのクライアントからの情報をもとに算出されているだけですので確かな情報と一致しているかといえば必ずしもそうとはいえません。

雇用統計の予想値と結果値が乖離していればしているほど発表の際に大きく相場が動くことになりますが予想値をあらかじめ知らなければ結果を見たところでわからないので事前にADPの予想値を把握しておく必要があります。

経済指標以外にも情報を集めることが重要

米国雇用統計は確かに重要な経済指標ですがいきなり失業者が増えるということはありません。失業者が増える場合には必ずその前兆というものがあります。

その前兆を知ることによってより正確なファンダメンタルズ分析をすることができFXトレードで利益を出すことができるようにもなるので毎日の経済情報の取得は非常に大切になります。

世界経済の情報収拾ができるメディア媒体をご紹介します。

ブルームバーグ(Bloomberg)

ブルームバーグ公式HP

ブルームバーグは米国発祥の金融専門メディアになります。国内外の株や為替関係の情報を発信しているので諸外国の情報もリアルタイムで取得することが可能です。

しかし日本語版と英語版では翻訳に時差があるため英語で記事を読める方は英語の方のサイトにて情報を収集するようにしましょう。

ブルームバーグは英語版でピックアップされている話題と日本人向けにピックアップされているサイトは異なるためどちらも目を通すのがいいのではないでしょうか。

ロイター(REUTER)

ロイターHP

ロイター通信もサイトは日本語にも対応しているため日本人は読みやすい金融サイトの1つでしょう。

ブルームバーグと同じく国内外の株式や為替などの情報から経済情勢まで時事ニュースまで幅広く掲載しています。

ツイッターでも随時配信しているためフォローと通知をオンにしておくと常に最新の記事がリアルタイムで読むことができます。

米国雇用統計前後のトレード手法

米国雇用統計前のポイント

米国雇用統計前のトレードは気をつけなければいけない反面でうまく活用することによって利益を得ることができる可能性もあります。

米国雇用統計発表前のトレードは

・発表前にエントリーをする
・必ず損切りを入れておく
・約定力の高いFX業者を利用すること

米国雇用統計前にエントリーをする

雇用統計が発表されてから為替が大きく動くとき、相場の売買に偏りが出るためスプレッドが通常の5〜10倍程度広がる可能性があります。

チャートが反応してからではスプレッドも開いた状態でのエントリーとなるのでスリッページとなり思わぬところで約定されることにもなるので米国雇用統計が発表される前にエントリーをしておくことをお勧めします。

必ず損切りを入れておく

雇用統計前にエントリーをするのであれば必ず損切りを入れておくようにしましょう。

もし自分が想定しているシナリオと反対方向に動いた際にはどんどん相場は伸びていきますし、損切りを入れておかないとスプレッドの広がりで損切りをしようとしてもより一層損失が広がることがあります。

そうならないためにも、先に損切りラインを入れておくことが大切です。

そしてチャートが一旦治り次第いつも通りの裁量トレードに移るようにするのがいいでしょう。

関連記事:FXのテクニカル分析とは?最低限覚えておきたいテクニカル指標3選!

約定力の高いFX業者を利用すること

米国雇用統計などの売買が活発になるような際でもしっかりトレードができる環境で取引ができなければ意味がありません。そのためには使うFX業者もしっかり精査しておく必要があります。

特にこのような相場ではカバー先の売買高がモノを言うためしっかりと約定力に定評のあるFX業者を利用するべきです。

最後に約定力に定評のあるFX業者を3社ご紹介します。

約定力の高いFX業者

XMTrading

XMのサムネイル

XMは言わずと知れた日本人が最も利用する海外FX業者として信頼性と知名度No1の海外FX業者です。

レバレッジは最大888倍まで柔軟に選択することができ、ゼロカットシステムを採用しているためどれだけハイレバレッジで取引をしてどれだけマイナス残高を出したとしても追証を請求されることはありません。

また口座開設をするだけで3,000円の未入金ボーナスをもらうことができるのでノーリスクのままトレードで得た利益は上限なく出金することが可能です。

関連記事:XMの評判は?ひいきなしで強みと弱みをガチジャッジ!

関連記事:XMの3つのボーナス制度とは?最も効率的に受け取る方法まで丁寧に解説

TradeView

Tradeview公式HP

Tradeviewは海外FX業者として透明性のある取引環境を提供していると言うことで有名です。その低スプレッドと透明性のある取引環境はガチガチの裁量トレーダーに人気を博しています。

最大200倍のレバレッジとボーナスもつかないのである程度の資金力のある中上級者向けの海外FX業者ですが豊富なカバー先を用意し完全NDD方式なので約定力には定評があります。

TitanFX

titanfx公式HP

TitanFXは10社以上のカバー先と契約をすることで低スプレッドと500倍のレバレッジを提供しその圧倒的な約定力は500倍のレバレッジでスキャルピングを好むトレーダーから圧倒的な支持を得ています。

NDD方式の中でもインターバンク市場に直接注文を流すDMA(ダイレクトマーケットアクセス)は透明性のある取引環境で大きな経済指標の発表などでもサクサクと約定させることが可能です。

米国雇用統計 まとめ

米国雇用統計はFOMCと並んでFXの2大イベントとも呼ばれる世界中で最も注目度の高い経済指標です。

米国雇用統計は今後の世界経済に大きな影響を与えるとともにFX相場にも多大な影響を及ぼします。発表される前にはADP雇用統計の発表値などを確認し、その他経済情勢などもロイターやブルームバーグで毎日情報を収集し続ける必要があるでしょう。

ファンダメンタルズ分析をする上で米国雇用統計の発表の日には非農業部門雇用者数と失業者数に注目してシナリオを立てながらトレードをするようにしましょう。

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