
Tradeviewの口座開設をする際にcTrader口座とありますが果たしてそのスペックは利用するに値するのでしょうか。
今回はTradeviewのcTrader口座を徹底的に解説するとともにcTraderを提供しているその他海外FX業者とのスペックを比較しながら特徴やメリットなどを丁寧に解説していきます。
Contents
cTraderとは
MT4 | MT5 | cTrader | |
---|---|---|---|
開発会社 | MetaQuotes社 (ロシア) | MetaQuotes社 (ロシア) | Spotware System社 (イギリス) |
対応海外FX業者 | ほぼ全て | 一部大手業社 | Tradeview Axiory FXPro |
時間足 | 9種類 | 9種類 | 14種類 |
通貨ペアを探す | 煩雑 | 煩雑 | 簡単 |
板情報の閲覧 | × | △ | ○ |
動作速度 | △(ゆったり) | ○(サクサク) | ○(サクサク) |
EAの豊富さ | 多い | 少ない | ほぼない |
EAの開発言語 | MQL4 | MQL5 | cAlgo |
一括決済 | × | × | ○ |
部分決済 | ○ | ○ | ○ |
ワンクリック注文 | 可能 | 可能 | 可能 |
両建て | 可能 | 可能 | 可能 |
注文方式 | STP・ECN | STP・ECN | ECN |
経済カレンダー | × | × | ○ |
対応プラットフォーム | Webトレード モバイルアプリ パソコンアプリ | Webトレード モバイルアプリ パソコンアプリ | Webトレード モバイルアプリ パソコンアプリ |
cTraderとはロンドンのSpotware System社が開発したECN専用取引プラットフォームです。
cTraderがMT4やMT5と最も大きく異なるは株式トレードと同じように板情報を閲覧しながらトレードができるというところです。
板情報を閲覧しながらトレードができる完全ECNの環境のためテクニカル分析以外にもどこにポジションや利確ポイントがまたっているかなどが一目瞭然です。テクニカル分析と合わせて板情報も確認しておくことでトレードの正確性は上昇します。
cTraderの最大の特徴は透明性の高さ
cTraderの最大の特徴は板情報まで閲覧できるその透明性の高さです。
MT4やMT5でもECN方式は可能ですが板情報が見れないレベルクオーツ1の状態なので業者が市場に本当に通しているのかどうかというのはブラックボックスです。
しかしcTraderはインターバンク市場の板情報がリアルタイムで見ることができるのでこの上なく透明性が高いのです。
・マークアップなし
・取引制限なし
・スキャルピングOK
・大口取引OK
・リクオートなし
ざっくりとこのようなメリットがありますが結論としてcTraderは裁量トレーダー向けの取引プラットフォームです。また裁量トレーダーといっても特にスキャルピングトレーダーや大口トレーダー向けの口座であるといってもいいでしょう。
FX業界のスタンダードはまだロシアのメタクオーツ社が開発したMT4,MT5ですが今後cTraderの導入をしていく業者も続々と現れることになるでしょう。
TradeviewもcTraderを提供する希少な海外FX業者です。
ではcTraderに関してわかったところでTradeviewのcTrader口座のスペックを解説していきます。
TradeviewのcTrader口座のスペック
取引プラットフォーム | 注文処理方式 | 最大レバレッジ | 平均スプレッド | 最低入金額 |
---|---|---|---|---|
cTrader | ECN方式 | 200倍〜400倍 | 0.2pips (5$/ロット) | 1,000$ (約10万円〜) |
cTraderの基本的な概要は上記のようなものですがTradeviewの口座タイプごとの違いに関してはこちらの記事をご覧ください。
関連記事:Tradeviewの口座タイプを徹底比較してわかったILC口座の強み
TradeviewのcTrader口座 デメリット
TradeviewのcTrader口座の弱みとして以下のものが挙げられます。
・最低入金額が10万円からとやや高め
・売買手数料がかかるため初心者にはわかりにくい
・EAはcAlgoで作成できるが流通しているものはほとんどない
・海外銀行送金に対応していない
・ボーナスがない
・ロスカット水準は100%と高め
cTrader口座の最低入金額は10万円からと高め
TradeviewのcTrader口座は最低入金額が10万円からと若干高めの設定になっています。Tradeviewは合計5つの口座タイプを提供していますがどれも最低入金額が10万円からと他の海外FX業者と比べるとハードルは少々高めになっています。
もしTradeviewを利用したいけど10万円の初回入金額をクリアできないというのであればXleverage口座であれば1万円から入金が可能なのでそちらを利用するようにしましょう。
関連記事:Tradeviewの入金方法や手数料、その他事前に知っておきたい3つの入金知識とは
cTrader口座に入金してもボーナスはない
他の海外FX業者には口座開設ボーナスや入金ボーナス、取引ボーナスなどがあるため比較的少額からでも資金効率を高めて運用することができますがTradeviewはボーナスは一切つきません。
Tiradeviewはボーナス付与にかかるコストをリクイディティプロバイダーとの契約やcTraderなどの最先端プラットフォームを採用する資金に充当しているのです。
またボーナスをつけないことによって他の海外FX業者と比べて圧倒的に低スプレッドの取引環境を提供することができています。ボーナス狙いでトレードをしたいという人はTradeviewには向いていないでしょう。
しかしボーナスがなくともガチガチの裁量トレードで制限なく取引したい人はTradeviewがぴったりです。
関連記事:Tradeviewにはボーナスがないからこそメリットだらけだったことについて解説します
cTrader口座は売買手数料がかかる
TradeviewのcTraderは売買手数料が1往復ロットあたり5$(500円=0.5pips)かかります。
売買手数料は決済と同時に差し引かれますが1つだけのポジションであれば混合することもないと思いますが複数ポジションを積み重ねるトレードをする場合売買手数料の計算が非常に面倒で慣れるまでに少々時間がかかるでしょう。
初心者の方はできればSTP方式の口座(TradeviewならXLeverage口座)を最初に使ってみて後からECN方式の売買手数料のかかる口座を使ったほうがいいでしょう。
関連記事:Tradeviewの全商品ペアのスプレッドを徹底比較!株式から商品CFDまでわかりやすくまとめてみた
cTrader口座はEAでトレード可能だがほとんどない
cTraderはメタクオーツ社の開発するMT4やMT5とはそもそものプラットフォームが異なるためEAの開発言語も異なります。
MT4やMT5はMQLという開発言語を使ってEAを作成するのに対してcTraderの場合はcAlgoというプラットフォームでc#の言語で開発をする必要があります。
日本人の中でもcTraderを積極的に利用している人は少ないでしょうしましてEAを作成しているという人はほとんどいないでしょう。もしcTraderでEAトレードをしたいというのであれば世界中のエンジニアが作成しているものを購入するほかありませんが英語でのやりとりになるということは覚えておきましょう。
TradeviewのcTrader口座はスプレッドや約定力など非常に魅力的ですがEAトレード向きではありません。裁量トレーダー向きの口座タイプなのでEAトレードをするならMT4を利用するほうがいいでしょう。
国内銀行送金に対応していない
TradeviewのcTrader口座に入金する場合は国内銀行送金に対応していないため自分の銀行口座から直接送金する場合は海外銀行送金をする必要があります。
しかしTradeviewは国内銀行送金に対応していないとはいえ、Bitwalletやクレジットカードを含む合計18種類の入金方法に対応しているため自分にあった入金方法を選択することができるでしょう。
また入金した金額までは同一ルートにて出金する必要があるのでTradeviewの入出金ルールはしっかり理解しておくようにしましょう。
関連記事:Tradeviewの出金方法や手数料、その他注意点まとめ
cTrader口座のロスカット水準は100%
cTrader口座のロスカット水準は証拠金維持率が100%を下回ると発動されます。
これは国内FXのロスカット水準と同レベル程度です。海外FXのロスカット水準の平均相場は20〜50%であることに比べればTradeviewのcTrader口座のロスカット水準は若干高めに設定されていると言えるでしょう。
あまり実行レバレッジをかけすぎてハイリスクなトレードをする人はTradeviewではなくもっとロスカット水準の低いレバレッジの効く海外FX業者を利用することをお勧めします。
cTrader口座のメリット
cTrader口座の弱みを解説してきましたが、弱みばかりではなく強みの方が多いです。
・最大400倍のレバレッジで取引が可能(他の口座タイプよりもハイレバレッジ)
・最小0.0pipsの低スプレッド
・売買手数料は1往復ロット5$と業界最安
・スキャルピングや大口ロットの制限は一切なし
・リクオートなし
・最小0.01ロット(1000通貨)からの取引が可能
・35,000$(約350万円)の信託保全付き
・Bitwalletに対応している
最大400倍のレバレッジで取引が可能
Tradeviewは合計5つの口座タイプを提供していますが平均的には200倍のレバレッジが最大です。
しかしcTrader口座は最大200倍〜400倍のレバレッジで取引をすることができます。
最大200倍から400倍と言ったのは証拠金やトレードスタイルによってTradeviewから降りる最大レバレッジが異なるということです。
基本的には証拠金が少ないほどレバレッジは高めに設定されるため最大400倍のレバレッジでcTrader口座で取引をすることが可能です。しかし口座開設時にはレバレッジは200倍に設定されているためcTrader口座のレバレッジを引き上げる場合にはこちらのレバレッジ変更申請ページから申請をする必要があります。
Tradeviewはレバレッジの制限をかける明確な客観的ラインを公表していませんが、取引量と証拠金によってレバレッジを引き上げれるかどうか決まります(その他トレード手法などの要因あり)
cTrader口座を開設したら一度Tradeviewにレバレッジの引き上げを交渉してみるといいでしょう。
関連記事:Tradeviewの最大レバレッジは500倍!証拠金による規制や制限をわかりやすく解説
Tradeviewは最小0.0pipsの低スプレッド
TradeviewのcTrader口座はインターバック直結のため取引量が活発なロンドン市場とニューヨーク市場が重なるゴールデンタイム(22時〜翌2時)あたりには最小0.0pipsのスプレッドで取引することができます。
また、非常に稀ではあるものの急激な相場変動に至ってはマイナススプレッドになることもありエントリーと同時に含み益から始まるということもあります。
Tradeviewの売買手数料は往復5$と業界最安
表面スプレッドが0.0pipsで取引することができますが売買手数料は1往復ロットあたり5$(500円)は必ずかかります。0.1ロットなら売買手数料は50円です。
FX通貨ペア | TitanFX (ブレード口座) | Axiory (ナノスプレッド口座) | XM (ゼロ口座) | Tradeview (cTrader口座) |
---|---|---|---|---|
売買手数料 | 7$/ロット | 6$/ロット | 10$/ロット | 5$/ロット |
これは他の海外FX業者のECN口座と比べても業界最安でありTradeviewのcTrader口座ほど透明性が高く取引コストがかからない口座はありません。
大口ロットやスキャルピングなどの取引制限なし
cTrader口座は大口ロットやスキャルピング取引などの制限もありません。
NDD方式を謳っているエセ海外FX業者の中にはスキャルピングや大きなロットで取引をすると利用規約違反だとイチャモンをつけて出金を拒んできたりする事例も中にはありますがTradeviewはそのようなことはありません。
スキャルピングや大口ロットなどの制限が一切なくトレードをすることができるのはTradeviewが真のNDD方式であり特にcTraderは原理的にディーラーを介在させない完全ECN方式の口座だからですね。
cTrader口座は35,000$の信託保全付き
cTrader口座にも例外なく35,000$(約350万円)の信託保全がついています。
信託保全がついているため万が一、Tradeviewが倒産をしたとしても私たちの資産は信託銀行から返済を受けることが可能です。海外FX業者のほとんどが信託保全をしていないのに対してTradeviewはあえて一人一人の口座に信託保全をつけてくれています。
2003年から営業をしている老舗のため信頼性や倒産リスクなどは低いもののそれでも万が一の時に備えて顧客の資産を守ってくれているのでTradeviewを安心して利用することができますね。
Tradeviewは入金にBitwalletを対応している
TradeviewのcTrader口座にはBitwalletで入金することができます。入金手数料無料、即時反映のBitwalletは他の海外FX業者への入出金や資金移動が非常に簡単でスピーディーです。
もしすでにTradeview以外のBitwalletに対応している海外FX業者を利用していてTradeviewのcTrader口座を利用しようと考えているのであればBitwalletを経由することによって入出金手数料無料で迅速な資金移動が可能です。
またBitwalletを利用することによって出金手数料もBitwalletから自分の銀行に出金する際の一律824円しか手数料がかからないのもBitwalletのメリットでしょう。
関連記事:Bitwalletってなに?調べてみたら超使えるサービスだった!
Tradeviewは追証なし
cTrader口座も追証なしのゼロカットのためリスクは最大でも入金額までとなっています。また口座ごとにゼロカットが発動されるため複数口座を持っていてどれか1つの口座がマイナス残高を発生させたからといって他の口座から補填されるということもありません。
cTraderを利用したいけど追証になるリスクが怖いという人はゼロカットがついているので安心してください。cTrader口座に入金している金額までにリスクが限定されているため積極的にスキャルピングでも大口トレードでもリスクを限定してトレードをすることが可能です。
リクオートなし
cTrader口座はリクオートが一切ない制限なしの取引環境です。どれだけ大口ロットでトレードをしてもどれだけ短期間で売買をしたとしても市場に板がある限りリクオートとなく約定されます。
リクオートがないというのはメリットですが成り行き注文の場合は反対売買の板があるところまで必ず約定されることになります。大きなスリッページのように思えるかもしれませんがリクオートがないというのは市場の取引量が薄い早朝や週明けの時間帯にトレードをするとスリッページが起こる可能性があるということです。
しっかり板情報を確認しながらトレードできる人にとっては最高の取引環境であることには間違い無いでしょう。
最小0.01ロットからの取引が可能
TradeviewのcTrader口座は最小0.01ロット(1000通貨)からの取引が可能です。いきなり大口ロットの注文を出すと一部スリッページが起こる可能性がありスプレッド分を損する可能性がありますが、取引量を調節することによって約定確率を高めて細かく約定させていくトレードも可能になります。
0.01ロットからの取引が可能なため相場に合わせてリスクを調節しながらトレードしていくことができますね。
cTraderの口座開設方法
・取引プラットフォーム:Cトレーダー
口座開設時にcTraderを選択すればあとは通常のTradeviewの口座開設方法と同じでそのまま進んでいけば問題ありません。
cTraderのデモ口座開設方法
cTraderのデモ口座も開設することができます。
Tradeviewの公式HPの下にcTraderの選択画面があるのでそちらからデモ口座を開設することができます。
こちらのデモ口座開設申請ページを用意しているので上記URLをクリックすると下の画像のページに移動することができます。
・お名前(半角ローマ字):本名じゃなくてもいい(例:cTrader-demo)
・メールアドレス:自分が持っているメールアドレス(gmailを推奨)
・レバレッジ:1〜400倍で選択が可能
・通貨:USDやJPYなどその他複数から選択
上記の情報を入力したらチェックボックスにチェックを入れて『送信する』をクリックします。
cTraderのログイン情報が登録したメールアドレスに送られてくるのでその情報をもとにログインします。
TradeviewのcTrader口座まとめ
TradeviewのcTrader口座は最低入金額が10万円でボーナスはつきませんがその条件でも低スプレッドと制限のない取引環境を求めるのであれば非常にオススメです。
特にcTraderは短期明がMT4やMT5よりも充実しているため短期売買をするスキャルピングトレーダー向けの取引プラットフォームでもあります。
売買手数料も5$かかりますが実際には経費として計上することができるので節税対策にもつながります。
TradeviewのcTrader口座がECN口座最強のスペックだということは間違い無いでしょう。