
原油取引においてWTIと並ぶ国際的な指標の1つにブレント原油(BRENT Crude)があります。
海外FXで取引をしていると商品CFDとして『BRENT』などとありますがその特徴と性質を初心者にもわかりやすく解説していきます。
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Contents
ブレント原油(BRENT Crude)とは
ブレント原油とはイギリスの北海にあるブレント油田から採掘される硫黄分の少ない軽質油です。
米国アトランタにあるICE(Intercontinental Exchange)の傘下になったIPE(International Petroleum Exchange)で取引がされています。
ロンドン国際石油取引所(International Petroleum Exchange、略称:IPE)はロンドンにあるエネルギー関連の先物取引に関する世界最大級の市場である。ここのブレント原油価格は世界の石油価格の基準になっている。2005年4月22日の時点で、IPEは石油ガス、天然ガス、電気(ベースロードとピークロード)の先物契約とオプション取引も扱っている。また、ヨーロッパ気候取引所(ECX: European Climate Exchange)のECX炭素取引可能クレジット(ECX CFIS: ECX Carbon Financial Instruments)も上場されている。
・ノルウェー:オセバーグ油田
・イギリス:フォーティーズ油田
・ノルウェー:エコフィスク油田
などの15箇所の原油生産に基づいていますが混合(Brend)されているからブレント原油という訳ではなく北海にあるブレント油田から採掘されるためBRENT原油と呼ばれています。
このBRENT原油の価格がヨーロッパ市場やアジア市場だけでなく北米のWTIなどの豊富な精製石油の価格がつけられる傾向があります。
このブレント原油はWTIほどではありませんが良質な軽質油です。
原油の質は硫黄の少なさに依存します。原油は硫黄の少ない順番で並べると『WTI原油>BRENT原油>ドバイ原油』になります。
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なぜWTIとBRENT原油の価格は違うのか
WTIもBRENTも同じ原油でありながら価格が異なります。
1980年代からしばらくWTIもBRENT原油もどちらも価格は同じくらいでした。しかしそれ以降WTIの方がBRENT原油よりも価格が高くなり、現在ではその状況も反転しWTIよりもBRENTの価格の方が高くなっています。
同じ原油でも価格が違う理由としては
・地政学的問題
・生産コストの違い
生産コストの違い
BRENTは海上油田で生産をするため供給コストが低いです。
一方でWTIは内陸部で生産をするため供給コストが上がってしまうのです。
地政学的問題
BRENTはヨーロッパ付近で生産されますが、中東と近いことから地政学的リスクが起こった際に大きな影響を受けます。
例えばテロや戦争が起こるとBRENTの生産にも影響が出ると予測されると需要が大きくなるため価格が上昇する傾向にあります。
しかしWTIの方は米国の内部のため影響を受けることが少ないため有事の際にはBRENTの価格は大きく動く傾向にあります。
BRENTとWTIとドバイ石油は各マーケットのベンチマーク
あ北米と欧州とアジアは世界の3大石油消費地ですがBRENTやWTI、ドバイ原油はそれぞれ指標原油と呼ばれています。
BRENTは欧州での石油価格のベンチマーク
WTIは米国での石油価格のベンチマーク
ドバイ石油はアジア市場の石油価格のベンチマークとなっています。
ブレント原油の生産量
ブレント原油は日量約50〜60万バレル(2010年時点)算出される原油です。
IPE(現在のICE)に1988年から上場されており欧州向け原油の指標とされ世界の原油市場の一角を形成しています。
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