cTraderはロンドンのSpotware System社が開発した裁量トレーダー向けの取引環境です。
完全ECNの透明性のあるトレード環境で板情報を見ながら市場の動向を閲覧することができます。
リクオートがなく取引制限もないため超短期足でのスキャルピングトレーダーや大口トレーダーに特化した中上級者向けの取引プラットフォームです。
今回はcTraderとMT4を徹底的に比較しながらcTraderがどのようなものかをわかりやすく丁寧に解説するとともにどのようなメリットがあるのかを解説していきます。

cTraderの特徴

cTraderの特徴と強み

板情報をリアルタイムで閲覧することが可能

板情報の閲覧が可能

MT4は板情報をリアルタイムで閲覧することができないため市場でどれだけの売買が成立しているか。

買いと売りのどちらが優勢なのかをリアルタイムで判断することができません。

しかしcTraderでは板情報がリアルタイムで閲覧することができるためどこにどれだけの決済注文が入っているのか、どこに指値注文が入っているかなどの板情報が丸わかりなのでトレードの反発しやすいポイントを見極めることができます。

テクニカル分析を駆使してトレードの反発ポイントを狙うのにプラスして板情報で実際の注文が入っているところが見られればより高性能なテクニカル分析判断をすることが可能です。

一括決済が可能

cTraderでは複数保有しているポジションを同時に一括で決済することが可能です。

MT4は”キュー待ち”ですがcTraderは”マルチスレッド処理”を導入することによって複数のオーダーを同時に処理することが可能です。

相場が急変した時にも1つ1つポジションを切っていればマイナスがより膨らんでいくことになりますが同時に一括でポジションを切ることができれば取引戦略を的確に判断することができるとともに自分の理想のトレードに近づけることができるのです。

完全ECNでリクオートや取引制限は一切なし

リクオートなしの完全A-book

MT4の場合はECN方式を明言しているところもありますが板情報は見れないので完全にECN方式でインターバンク市場で取引ができているかどうかということは明確ではありません。

しかしcTraderの場合は先述している通りインターバンク市場の板情報が観れるため市場に売買板が有る限りリクオートや取引制限は一切無くなります。

完全ECN方式でスキャルピングやEAトレードなどの制限が一切ない状態で取引できるのはcTraderの特徴でもあり魅力でもあるでしょう。

原理的にディーラーが介在することができない

MT4やMT5を採用している海外FX業者の中にもNDD方式を明言しているところがありますが実際に本当にNDD方式かどうかは業者内部でしかわからないものです。

NDDと言っておきながら実際にはDD方式の呑み業者だったなんて業者もよくある話です。それはMT4やMT5は実際のところNDD方式でもDD方式でもどちらでも対応することが可能だからです。

しかしcTraderは原理的に、開発元がディーラーを介在させないように開発されており完全に透明性のある環境を提供しています。開発元のSpotware Systems社が”透明性のある環境”を目指していることもありディーラーが介在できない完全NDD方式の環境を作成しているのです。

これによってcTraderを利用している以上FX業者から意図的な介入をされるという可能性もなくなるので安心してトレードをすることができます。

ブローカーによる価格操作なし

ブローカーの価格操作一切なし

DD方式にできない仕組みになっており、かつ市場の板情報がリアルタイムで見れることからFX業者が介入して価格操作をすることができません。

常にインターバンク市場の流動性がわかるとともにベストなレートでマッチングがされます。MT4の場合は板情報が見れないためFXブローカーの先がどの程度の売買量があるのか、スプレッドはどの程度でマッチングされているかが一切見れないブラックボックスです。

本当のECN方式といえるのはcTraderでしょう。公平性の高い取引をしたいならMT4よりもcTraderを利用するべきです。

高約定力

cTraderは市場に直接アクセスして取引をするため市場に取引板がある限りどれだけ大きなロットでもどれだけの高速売買でも約定されます。

しかしMT4などの場合はFX業者のサーバーの強度やカバー先のリクイディティの量などに約定力が影響されるため大口ロットやスキャルピングなどのサーバーに過度な負荷を与えるトレードは弾かれます。

リクオートやスリッページが頻繁に起きやすいですがcTraderはFX業者が一切介入しない完全ECNのレベルクオーツ2の環境で取引が可能なため透明性と高約定力が特徴です。

リクイディティプロバイダーの近くにサーバーが設置されているから

cTraderがここまでの高約定力を提供することができるのはレートを提供するリクイディティプロバイダーの近くにサーバーを設置しているためサーバー間の物理的距離も短縮しているからです。

普通MT4やMT5を採用しているFX業者のサーバーは社内やローカルデータセンターにホストされているためサーバー遅延やダウンなどの問題が起こりやすくなっていますがcTraderはリクイディティプロバイダーと同じクラウドサーバーにサーバーをホストしているためダウンすることや遅延することがほとんどないと言っても過言ではありません。

ワンクリック注文に対応

cTraderはワンクリック注文にも対応しているためとっさのエントリーなども容易にできます。

またワンクリック注文以外にも多彩な注文方法や約定方式があり取引戦略の幅は大きく膨らみます。

成行注文(買い・売り)
・途転注文(買いポジションを瞬時に決済し売りポジションに変更)
・ダブルアップ注文(即時同じ量のポジションを発注する)
・全ポジション一括決済(全てのポジションを一括で決済する)
・通貨ペア別ポジション一括決済(通貨ペアごとに持っているポジションを一斉に決済する)

これら5つのエントリーができますが”全通貨・通貨ペアごとの一括決済”はMT4ではできません。MT4ではポジション1つ1つを決済していく必要があるため秒単位で決済にズレが起こります。サーバーの処理速度も考えれば数秒のズレが出てくるため利益を取り逃がしてしまうことすらあります。

しかしcTraderでは一括決済を柔軟に対応することができるためとっさの相場の動きに対しても柔軟に対応することができるというのは強みであるでしょう。

部分決済も可能

ちなみにcTraderは部分決済も可能です。例えば10ロットのポジションを持っているときに2ロットだけ決済をするというように一部分だけ決済をしてポジションを保有しておくということも可能です。

含み益の際に一部だけ利確して残りのポジションはもう少し伸びるかもしれないから保有しておこうということも可能です。

時間足が豊富

時間足が15種類と豊富

cTraderは時間足が豊富です。

なんと15種類の時間足でチャートを見ることができるためMT4よりも詳細な相場分析が可能になります。

cTraderの時間足
・1分足・2分足・3分足・4分足・5分足・10分足・15分足・30分足・45分足・1時間足・4時間足・12時間足
・1日足・週足・月足

MT4の時間足は9種類であることを考えるとcTraderの時間足の豊富さがわかるでしょう。

時間足が豊富なためより詳細にチャートの分析が可能であり、特に短期足の選択が細かく可能なため1分足や10分足で短期的に売買するスキャルピングトレーダーはMT4ではできないトレードが可能です。

通貨ペアを探すのが簡単

通貨ペアの検索が非常に簡単なのもcTraderの特徴です。

通貨ペアがフィルタリングされているため検索すれば一瞬で見つけることができる。チャートをいちいち出すときに手間がかからないため即時トレードに入ることができます。

例えば検索窓に『JPY』と選択すればJPYのシンボルが入った通貨ペアが一覧で表示されます。

MT4では各FX業者がそれぞれ通貨ペアをどこにしまっているのかがバラバラなので見つけるのが面倒ですがcTraderはそのような煩雑な仕組みを解消しています。

日本人向けにも開発されている

cTraderは表記を完全に日本語にすることができます。

片言の翻訳しただけのような日本語ではなくネイティブが翻訳したようなナチュラルな日本語で違和感なく利用することができるため言語による障壁はないと言っても過言ではないでしょう。

またMT4とは違って簡単に日本時間に変更することができるのでUTC表記を毎回日本時間に計算し直す必要はありません。MT4もプラグインを導入すれば日本時間に表示させることはできるものの、cTraderはデフォルト機能で時間軸を変更させることができます。

あらゆるデバイスに対応している(webでも携帯アプリでもトレードが可能)

あらゆるデバイスに対応している

cTraderはあらゆるデバイスに対応しているため携帯からでもパソコンからでもどちらからでもトレードをすることが可能です。

・cTrader for Windows(ウィンドウズパソコン用)
・cTrader Web(ウェブトレード画面)
・cTrader for iOS(Macのパソコンや携帯アプリ)
・cTrader for Android(iPhone以外の携帯のアプリ)

上記のようにほとん全てと言っても過言ではない範囲に対応しているため外出先でもどのパソコンでもcTraderを利用することができます。

チャートのカスタマイズが可能

cTraderはMT4に負けずと劣らずのインジケーターが搭載されています。

・トレンドライン
・斜線
・水平線
・垂直ライン
・フィボナッチ(フィボナッチファン・フィボナッチエクスパンションなど)

上記以外にもテクニカルインジケーターが搭載されているし直感的に操作することができるためcTrader未経験者でも慣れるまでにそう時間はかからないでしょう。

※cTraderにデフォルトで入っているインジケーター
・トレンド系:10種類
・オシレーター:19種類
・ボラリティ:11種類
・出来高系:10種類
・その他:8種類

取引時間やシンボルがわかりやすく表示されている

取引時間の表示

cTraderは各曜日ごとの取引可能な時間帯が表示されています。

取引時間は基本的には覚えておいたほうがいいものですが業者によって異なるため取引時間が表示されるというのは大変ありがたいですね。特に複数の海外FX業者を利用している場合はなおさら表示されることのありがたみがわかるでしょう。

また市場の閉鎖時間まで現在時刻から逆算して表示してくれるためいつまでにポジションを切ろうという目処も立てやすいのも特徴です。

シンボルの表示

cTraderでは各通貨ペアの詳細が一覧で確認することができます。

・1ロットあたりの取引単位
・売買手数料
・最小取引量
・最大取引量
・スワップポイント(買いと売りの両方)

いちいち公式HPやネットで検索する必要なくトレードする前にチャチャっとcTraderのなかで確認することができるのは非常に大きなメリットです。

cTraderの弱み

cTraderの弱み

・板がない早朝などはスリッページされる
・EAがない
・利用者が少なく情報が薄い
・採用している業者が少ない

板がない早朝などはスリッページされる可能性がある

cTraderは約定力が高く大口ロットでもスキャルピングでも注文が通りやすいですがいつ何時でも注文が通るかと言えばそうではありません。

早朝や取引量の少ないアジア時間などはスプレッドが開く傾向にあります。リクオートという概念がないため売買板がない状態で成行注文をすると板がある値まで大きくスリッページをする可能性がある。

スプレッドが0.0pipsになる反面で取引高の少ない時間帯にはスリッページになることを注意しなければいけません。

cAlgoでEA作成が可能だがほとんどない

自動売買向きの環境ではない

cTraderは基本的に裁量トレーダーが利用する取引プラットフォームです。中にはcTraderの透明性のある取引環境でEAトレードがしたいという人もいるかもしれませんがMT4のEAが使えるわけではありません。

cTraderはcAlgoというツールを使って言語はC#を利用して開発をする必要があります。

cTraderの公式サイトであるctdn.comにサイトでcTrader用の自動売買ソフトが公開されていますが日本語解説ページは少なくサポートページも見づらいです。

MT4のEAをcTraderのcBotに置き換えることもできますが取引環境も一変するしリクオートのない完全ECN環境でEAを稼働させるのはスリッページの発生を考えればオススメはできない。

やはりEAトレードをするならMT4を。cTraderは裁量トレーダーが利用するものでしょう。

利用者が少なく情報が少ない

cTraderを利用している日本人はまだ少ないためEAの開発量やインジケーターの開発量はMT4の方がやはり多いです。

使い方や操作方法などの情報もMT4と比べて少ないので自分で調べても出てこない場合はサポートに問い合わせて原因を特定していく必要があるかもしれません。

cTraderが使える海外FX業者は少ない

取り扱っている業者が少ない

やはりまだ世界の主流の取引プラットフォームはMT4なのでcTraderを採用している海外FX業者は少ないです。

cTraderを利用するならcTraderを採用している海外FX業者の口座を解説する必要があります。

【cTraderを導入している代表的な海外FX業者】
・Tradeview
・Axiory
・FXPro

日本人が利用している海外FX業者の中でcTraderを扱っているのは主に上記の3社が代表的でしょう。

cTraderはMT4以上に優れている取引プラットフォームのため今後も利用者のニーズに沿って導入していく海外FX業者は増えていくでしょう。

cTraderまとめ

冒頭でも述べたようにcTraderはガチガチの裁量トレーダー向けの口座でありEAトレーダーの場合はMT4を利用したほうがいいでしょう。
他にも透明性の高い取引環境で大口取引やスキャルピングトレードをメインにトレードしていく場合はなおさらcTraderが適しています。
いきなりリアルマネーを入金しなくてもcTraderはデモ口座もあるため一度取引環境を確かめる上でもデモ口座を開設してみて取引環境をチェックしてみるのがいいのではないでしょうか。
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