
VPSとはバーチャルプライベートサーバーの略称で日本語に訳すと『仮想の(自分)専用サーバー』のことになります。
サーバーと聞くとよくわからない方もいるかもしれませんがここではパソコンのデスクトップを借りれるというイメージで大丈夫です。
外部のサーバーに自分のパソコンから接続することでVPSの中にあるMT4やEAを稼働させることができます。
これによってパソコンがなくてもインターネット環境があればいつでもどこでもパソコンにダウンロードしているMT4にログインすることができるという仕組みです。
XMではこのVPSを一定の条件を基準として無料で提供しています。XMが提供しているVPSを利用することによって約定速度の向上、約定力が向上します。
ではXMが提供しているVPSとは何なのか。そしてXMのVPSの利用条件まで丁寧に解説していきます。
関連記事:XMの評判は?ひいきなしで強みと弱みをガチジャッジ!
Contents
VPSを利用するメリット
約定力が上がる
VPSを利用するメリットとして、通信速度と約定力が上がることが挙げられます。なぜVPSを利用すると通信速度と約定力が上がるかというと、通常私たちが携帯やパソコンのMT4から取引の注文を出す場合
私たちのパソコン(携帯)
→日本国内のサーバー
→XMのサーバー
上記の順番で注文が流れます。XMのサーバーはロンドンにあるためいくらインターネットとはいえ物理的距離があるのでロンドン在住の人と日本人が『よ〜いドン!』でエントリーした場合はロンドン在住の人の方が早く約定されるのです。
早く約定されるということは同じ『買い』注文が入っている場合、先に約定されるので自分が約定された後に多くの買い注文が入り利益になりやすいのです。
XMのVPS契約をすることによってXMのサーバーから1.5kmしか離れていないところからXMのサーバーに注文を送ることができるのでイメージとしては『日本に在住しながら海外でエントリーをする』というようなものです。
通信速度が上がる
VPSを利用することによって通信速度も上がります。
私たちが利用しているパソコンは容量が重くなればなるほど通信速度も遅くなります。
またパソコンのスペックによっても動作環境が重くなるのでトレード以外にパソコンを使っている人にとってはパソコンの動作環境が遅いことで一瞬のエントリーを逃してしまいます。
しかしVPSを契約することによっていわば『FX取引専用のパソコンを契約することができる』ようなものです。
VPSで契約すればそれは『自分だけの専用デスクトップ(PC)』なのでMT4だけダウンロードしておけば自分のパソコンにMT4をダウンロードして取引するよりもサクサク動くのです。
パソコンの消耗を軽減することができる
XMのVPSを利用することで自分のパソコンのサーバー容量を使わなくて済みます。
実はMT4をずっと起動させておくとかなりデータ通信料がかかります。
1時間のMT4起動にかかる通信料は4MBほどかかります。
1日で96MB(約100MB)
1ヶ月だと2.11GB(平日22日計算)
これだけの通信をずっと行うとなるとパソコンの消耗も激しく動作もかなり遅くなります。
これはあくまでもMT4のみを付けっ放しにしている状態ですので他の作業やアプリケーションも利用していればより消耗は激しくなります。パソコンの耐用年数は4年ほどですが24時間利用し続けた場合には2年程度で買い換えなければいけないほど消耗します。
パソコン1台10万円だとしても、年間で5万円、月間で約4,200円の消耗をしているということになります。
VPSを利用すれば自分のパソコンをずっと開いて起動させる必要はないので大幅にパソコンの消耗を抑えることができます。
電気代の節約になる
パソコンの消耗と買い換え費用もお伝えしましたが、パソコンをずっと起動させておくための電気代もかかります。デスクトップのパソコンで1日あたり二十三円の電気代がかかるので1ヶ月あたり506円(平日22日計算)かかることになります。
1ヶ月で506円でも年間にしてみれば6,072円の電気代がかかってしまいます。
他の電気代金はこれにプラスして加算されていくので電気代コストがよりかさむことになります。
しかしVPSを利用すればパソコンを起動しなくても仮想サーバー上でMT4を起動させておくことができるのでVPSにログインしている時のパソコンに利用する電気代以外の電気料金は一切かかりません。
VPSの主な利用方法はEAを稼働さている人がほとんどですので携帯のMT4を見ながら必要な時だけVPSにログインしてEAを管理している人が多いですのでVPSを利用している人は基本的に電気代金をかけていません。
関連記事:海外FXで経費として計上できるものは?水増し計上するとどうなるの?
火事や停電などのもしもの時に安全
もしも家で火事や停電などの時にもVPSは稼働し続けます。火事などの災害の際には物理的にパソコンやサーバーに支障が出てしまうと取引することができなくなります。
例えば2011年の東日本大震災のような国を巻き込む災害の際には計画停電をしたりされれば電気がないのでパソコンを起動させることができません。結果的にMT4も稼働させることができないので取引はできません。
しかしVPSを利用していれば災害の影響は一切ないのでそのまま取引を続けることができます。
携帯からでもパソコン画面を操作できる
VPSのメリットとしては携帯からでもパソコン画面同様に操作をすることができる点でしょう。
MT4はパソコン用でも携帯のアプリにも両方ありますが携帯のMT4では使用できるテクニカル指標が少ない他に、携帯のMT4ではEAを設置して稼働させることはできません。
しかしVPSを利用していれば携帯からでもVPSにログインすることでパソコン画面でMT4を操作することができます。
外出先でわざわざパソコンを開いてインターネットに接続しなくても携帯1つでMT4の管理と運用ができるのは非常に大きなメリットと言えます。
複数人で管理が可能
VPSのメリットとしては複数人でも管理が可能です。
VPSで仮想サーバーにMT4を設置しておけばインターネットに接続している限りどこからでもアクセスが可能です。しかしもしパソコンでMT4を管理しているのであればそのパソコンが電源オフ(インターネット接続がOFF)になっていれば例え遠隔操作をしようとしてもできません。
複数人で口座を管理している場合、急な相場の変動などでいつでも誰もがVPSにログインして対応できるのは安全に取引するためには必須です。
VPSを利用するデメリット
契約するのにお金がかかる
VPSのデメリットとしては契約するのにお金がかかるということです。
VPSの相場としてはスペックにもよりますが月額2,500円〜4,500円程度かかります。
FX取引専用のVPSで最低限のMT4だけダウンロードしたいというのであれば最低限のスペックでいいので月額1,200円程度でレンタルすることが可能です。
しかし月額で1,200円かかるとしてもその契約金を回収して初めて利益になるのでコストがかさむということはそれだけ利益を取らなければいけないので自分の運用実績と比べながらVPSを契約しても黒字になるかどうか計算してみてください。
EA取引をするのであれば毎月1,200円のVPSコストがかかってしまうとしてもそれ以上の利益を出せる優良なEAであればプラスになるはずです。
EAトレードをする場合はVPSの契約は必須ですし確定申告の際に経費として計上することができるので節税することも可能です。
関連記事:XMで得た利益の税金は?計算方法と確定申告の方法を解説
関連記事:11ヶ月で256%の利率を出したEAのリアル口座公開します。【見たい人だけ見てください】
使い方に慣れるまで時間がかかる
VPSをこれまで利用したことがない人はVPSの契約の際にスペックや利用方法に悩むことも多いです。
実際に私もVPSを初めて利用するときにはどのようにして利用するのか一切わからない状態で手探りで利用していました。
後ほど詳しく解説しますがITにあまり接していない人にとってはVPSや『リモートデスクトップってなに?』『なんでセキュリティがかかっているの?』などとVPSを設定して利用する際に非常に煩雑に感じることも多いでしょう。
VPSが初めてだという人は最初は色々と試してみて使い慣れるまでトレードはしないほうがいいと思います。
VPSの効果的な使い方
EAトレードをする人
VPSを契約する必要があるのはEAトレードをする人でしょう。とにかくずっとMT4を稼働させておかなければいけない人はVPSを契約する必要があるでしょう。
裁量トレーダーはVPSの契約は特に必要ないと言えます。
裁量トレーダーの中でもパソコンが重い人や約定速度を上げてスキャルピングトレードをしたい人は利用するかもしれませんがそのような特別な事情がないデイトレーダーはVPSを利用する必要はないと思います。
関連記事:そのEA本当に勝てますか?EAの4つのタイプと特徴を丁寧に解説
XMで無料VPSを利用する
VPSはメリットばかりですが唯一のデメリットが『初期費用がかかる』ということです。
VPSの契約費用は月額で1,200円は必ずかかるので年間で1万円は最低でもかかります。
この1万円さえもランニングコストなのでできればかからないほうがいいです。
無料のVPSがあれば利用するだけメリットですよね。そこでXMでは一定の条件を満たしているトレーダーに対して無料のVPSサービスを提供しています。
XM以外にもVPSサービスを提供している海外FX業者はいますが今回はXMの無料VPSサーバーの評判や制度を解説していきます。
XM専用のVPSは無料だけど評価と評判は?
これまで一般的にVPSとは何か。そしてVPSのメリットとデメリットについて解説してきましたがXMのVPSについて深掘りしていきます。
XMでは一定の条件さえ満たせば無料で利用することができるのでXMでEAトレードを考えている人は自分が無料でVPSを利用できるかどうか確認してみてください。
XMが提供するVPSはロンドンにあるXMのデータセンターから1.5km離れた所に位置しており光ファイバー接続されているため低遅延・高速操作をすることが可能です。
XMのVPSを無料で利用するための条件
・1つのアカウント合計残高が5000$(約55万円)以上の口座残高がある
・1ヶ月以内で5ロット以上の往復取引をしている人
上記の2つとも満たしている人はXMでVPSを無料で利用することができます。片方だけの条件を満たしている場合は無料でVPSを利用することはできません。
またXMでは1つのアカウントで最大8つの口座を開設することができますが口座の残高が5,000$以上というのは全ての口座残高の合計が5,000$に達していれば問題ありません。
例え1つの口座に1,000$ずつしか入っていなくても5つの口座全体で5,000$以上入っていれば1つ目の条件を満たします。
また1ヶ月以内で5ロット以上の往復取引をしていなければ翌月からはVPSの利用は有料での契約もしくは契約中止となります。
XMのVPSを有料で利用する場合
XMで上記の条件を満たしていないとしてもXMのVPSを利用することは可能です。
毎月1日の時点で口座から28$(約2,800)が差し引かれますが全く同じスペックのVPSを利用することが可能です。
XMのVPSのスペック
XMデータセンターとの距離 | 1.5km |
---|---|
接続方法 | 光ファイバー |
RAN | 1.5GB |
ハードドライブ容量 | 20GB |
CPU電源 | 600MHZ |
OS | Windows2012 |
XMが提供しているVPSはBEEKS社から提供されているものですが上記のスペックはMT4を同時に10個起動させることができます。
複数のEAを起動させる場合にはMT4を複数用意する必要があるためEAをたくさん稼働させるようなEAトレーダーはXMのVPSがぴったりです。
XMのVPSの提供元であるBEEKSは信頼できる?
XMは無料でVPSを提供しているものの、VPSサービスの胴元として提供しているわけではありません。
BEEKSというVPS会社とXMが提携しているだけです。
このBEEKS社は主にFX業者のサーバー環境を整えル他にもFX業者とリクイディティプロバイダーとの接続環境なども提供しています。開始4年にて50社以上の海外FX業者と10,000人の利用者まで増加しました。
FXのサーバー環境に特化した会社ですが日本法人もあるので何か困った際には日本語で問い合わせることが可能なのもBEEKS社を利用するメリットです。
BEEKS社日本法人の会社情報
会社住所:〒102-0084 東京都千代田区二番町9-3 THE BASE 麹町
代表者:代表取締役 喜山 雄介
設立:2015年7月10日
資本金:1,000,000円
・VPS(仮想専用サーバ)の提供
・専用サーバーの提供
・FX会社やLiquidity Provider(銀行)への接続環境の提供
・WANーデータセンター間の通信網の提供(海底ファーバーケーブル、地上ファイバーケーブル)
・ハードウェアに関するサポート
国内のVPSサーバーと比較!XM以外のVPS利用する選択肢もある
XMのVPSのスペック
・毎月5,000$(約55万円)以上の口座残高
・毎月往復5ロットの取引をしている
・上記両方の条件を満たしている場合はVPS費用無料
・メモリ:1.7GB
・HDD:20GB
・XMのロンドンデータセンターと1.5kmの物理的な短距離
『いきなりXMに55万円相当の金額を入金することができない』
『毎月5ロットも売買することはない』
という方はXMではなく国内のVPSサーバーのレンタルを考えてみるのもいいかもしれません。
国内のVPS会社であれば最低1,400円程度からFX専用のVPSをレンタルできEA1つくらいは稼働させることができます。
XMのVPSを申し込む手順
XMのVPSを申し込む手順は非常に簡単です。
・XMのマイページにログイン
・メニューバーの『口座>VPS』を選択
・『VPSをリクエストする』をクリック
XMのマイページにログイン
XMのマイページにログインします。
・ログインID(MT4/MT5の口座番号)
・パスワード(XMの口座開設時に設定したパスワード)
上記の2つの情報を入力したら『ログイン』をクリックします。
関連記事:XMのマイページにログインできない原因と対処法とは?
まだXMの口座開設をしていない人はこちらの記事をご覧ください
→関連記事:【2020年最新版】XMの口座開設方法を画像で丁寧に解説
メニューバーの『口座>VPS』を選択
XMのマイページにログインしたら画面上部のメニューバーから
『口座>VPS』をクリックします。
『VPSをリクエストする』をクリック
『VPSをリクエストする』をクリックしてVPSの利用申請をします。
たったこれだけでVPSのリクエストが完了しているので条件を満たしている限り毎月無料で利用することができますし、条件を満たしていないとしても毎月28$で利用することができます。
EAトレーダーやパソコンが重い人、スキャルピングトレードで約定力を最大限まで高めたい人はXMのVPSの利用がオススメです。
WindowsからVPSにログインする場合
WindowsのパソコンからVPSにログインする場合は
検索欄に『リモートデスクトップ接続』を検索してクリックします。
VPS情報を入力したら『接続』でログインします。
MACの場合
MACの場合には『Microsoft Remote Desktop』をダウンロードします。
『Microsoft Remote Desktop』のダウンロードはこちら
ダウンロードしたら画面左上にある『+』をクリックします。
Add PCをクリックします。
VPSの情報を入力して『Add』でログインします。
VPSに携帯から接続するためにはRDClient
VPSに携帯からログインする場合には『RD Client』というアプリをダウンロードします。
RDClientとは携帯からVPSにログインして遠隔操作することができるアプリです。
1度登録してしまえば外出先ではいつでもどこからでもVPSにログインすることができます。
VPS情報を入力してログインすれば携帯からVPSにログインが可能です。
XMのVPSに関するよくある質問
Q:XMのVPSは最大何台まで申請することができますか?
A:一人あたり1つまでとなっています。
XMのVPSではMT4を最大10台同時に稼働ができますがそれだけ稼働させるとやはり動作が遅くなります。
もしVPSのスペックが足りない場合にはVPS専門の会社でよりスペックの高いVPSを契約するようにしましょう。
Q:マイクロ口座の場合はVPSを無料で利用できる条件はどうなりますか?
A:口座残高が5000$以上あり、かつ500往復ロットの取引が必要になります。
5,000$(約55万円)以上の証拠金がある場合、XMのスタンダード口座やゼロ口座の場合は5ロット(50万通貨)の往復取引でVPSの無料利用が可能ですがマイクロ口座の場合は1ロットあたり1,000通貨なので500ロット(50万通貨)の往復取引をする必要があります。
Q:複数口座を持っている場合、各口座で5ロット以上の取引が必要ですか?
A:複数口座を持っている場合は全ての口座の合計で50万通貨(5ロット)以上の取引が必要です。
XMでは1つのアカウントで8つの口座を開設することができますが、この場合全ての口座の取引を合算して50万通貨(5ロット)の取引をしていればXMのVPSを無料で利用できます。(5,000$以上の口座残高がある前提)
Q:5ロットの取引や5,000$以上の残高の確認される日はいつですか?
A:毎月1日目に口座残高と前月の取引数量を確認されます。
XMの無料VPSの利用条件である取引量と口座残高は毎月初日に確認されます。
VPSの特徴とXMのVPSに関するまとめ
XMのVPSは一定の条件を満たせば誰でも無料で利用することができます。
口座の残高さえ満たしていればVPSの無料利用条件は比較的簡単なのでXMでEAトレードを考えている人はぜひ利用したいサービスです。
XMでまだ口座開設をしたことがない人は3,000円の未入金ボーナスを受け取れるチャンスですので今のうちにXMでノーリスクの未入金トレードをしてみてくださいね。
関連記事:XMの3つのボーナスを最も効果的に受け取る方法とは
関連記事:XMのレバレッジは888倍がダントツオススメな理由とは